県全域で坂や山が多い長崎県では、海沿いなどいたるところに展望地があります。
平戸や九十九島などの島々がならぶ海の景色、長崎市街でも日本三大夜景の稲佐山など絶景が広がるスポットが多いです。
今回は、インスタ映えするフォトジェニックな長崎県の絶景を紹介していきます。
セシモ コイ
A.県西(長崎)地域の絶景
グラバー園・稲佐山展望台・野母崎のある県西地域(長崎市・時津・長与)の絶景スポットを紹介。
01.稲佐山展望台の夜景(長崎市)
函館、神戸とともに日本三大夜景に指定されている「稲佐山から見る夜景」は、長崎市街地からロープウェイやバスで行く「稲佐山展望台」から見る夜の絶景。
出島ワーフで灯りの付く船がある長崎港をはじめとして、市街地が一面かがやく姿とトワイライト時間帯は遠くの山並みも見えて壮大です。
展望台スペース自体も床にライトが付いて美しく、展望台の下階の窓越しから温かいまま夜景観賞をすることもできます。
[住所] 長崎県長崎市稲佐町364(地図)
02.アイランドルミナ長崎(長崎市)
長崎県の伊王島の先端近くにある、カナダ発のデジタルアートとしてネイチャーイルミネーションを楽しめるライトアップスポット。
公式サイトによると「約800メートルほどある森の道を進みながら、最先端技術の光と映像のデジタルアートが創る幻想の世界を冒険するアトラクション」とのことです。
一般的に約1時間の軽いハイキングとして、子どもから大人まで楽しめるテーマパーク。プロジェクションマッピングも見ることができます。
大人1名2,400円(2019年10月現在)で、車が無い場合は長崎港から伊王港への往復乗船券も含めて2,900円で長崎市街から来訪できます。
[住所] 長崎県長崎市伊王島町1(地図)
B.県央(諫早)地域の絶景
白木峰高原・轟峡・長崎空港のある県央地域(諫早・大村)の絶景スポットを紹介。
03.フルーツバス停(諫早市)
諫早市の小長井町の海沿いに通っている国道207号には、各種フルーツの形をしたバス停が話題のスポットとなっています。
海を背景にしたメロンが特に人気で、みかん、いちご、トマト、すいかなど6種類15箇所のバス停がフルーツ型の待合小屋になっています。
くだものゼリーで有名な「たらみ」の小長井工場が山側にあり、工場前のバス停もみかん型になっています。
[住所] 長崎県諫早市小長井町牧(地図)
04.諫早湾干拓堤防道路(諫早市)
諫早湾の海上に約7kmも続く直線道路「諫早湾干拓堤防道路」は、諫早市高来町と雲仙市吾妻町をむすび「雲仙多良シーライン」の別名を持つ景色の良い道路。
平地が少ない長崎県で農業用地を確保して食糧難を解決するために行われた、1989年の一大干拓事業で造成。長崎が世界にほこる環境公害問題として有名です。
道路の中間地点には「雲仙多良シーライン休憩所」という駐車場があり、車を停めて歩道橋から直線道路と遠くの雲仙岳や多良岳を見渡すことができます。
[住所] 長崎県諫早市中央干拓(地図)
05.白木峰高原(諫早市)
諫早市から北へと向かった山合いにある、展望がきく公園「白木峰高原」。天文系施設が隣にあるとともに、秋にはコスモスの名所としてにぎわいます。
雲仙岳の左側が日の出の方角で、初日の出の代表的な鑑賞スポットにもなっている公園。コスモス時期は夜間に星空とともにコスモスを撮影する写真家もいるほど。
[住所] 長崎県諫早市白木峰町828-1(地図)
06.山茶花高原(諫早市)
佐賀県太良町との県境に位置する、諫早市小長井町の山茶花(さざんか)高原。遊園地にもなっている公園で、晩秋にはサザンカの花が至るところに咲きます。
公園内中央にある広場からは雲仙岳が見えて、展望用の小屋からは観覧車が重なる構図で雲仙岳を見ることができます。
[住所] 長崎県諫早市小長井町遠竹2867-7(地図)
07.轟峡・轟の滝(諫早市)
長崎県の紅葉の名所として名高い、轟峡(とどろききょう)。観光案内所の周囲には峡谷の散策路があり、複数の滝と吊り橋を見ることができます。
階段の散策路をくだっていくと「轟の滝」があり、滝つぼのそばまで行くことができます。柱状の崖とともに滝を見ることができるスポットです。
[住所] 長崎県諫早市高来町善住寺1106(地図)
08.諫早眼鏡橋(諫早市)
長崎県で眼鏡橋というと長崎市街地が有名ですが、諫早市の眼鏡橋も市民に親しまれている公園のトレードマークです。
諫早駅から本諫早駅にかけて、市街地の中心には公園が4つある中で「諫早公園」に眼鏡橋があります。「高城」の城跡として高城神社もあります。
[住所] 長崎県諫早市高城町1(地図)
09.多良見のぞみ公園(諫早市)
長崎県で夜景の名所のひとつとして挙がるのが、諫早市の東端にある「多良見(たらみ)のぞみ公園」。
佐賀県と長崎県の県境にある多良岳が遠くに見える公園で、夜は駐車場と展望地まではギリギリ入ることができます。(公園から下る道は立ち入り禁止)
手前に多良見シーサイド、奥に諫早市街、左端に大村市三浦地区を見ることができます。
[住所] 長崎県諫早市多良見町木床106(地図)
C.県東(島原)地域の絶景
雲仙地獄・雲仙普賢岳・島原武家屋敷のある県東地域(島原市・雲仙・南島原)の絶景スポットを紹介。
10.大三東駅(島原市)
諫早と島原を結ぶ島原鉄道にて、海に一番近い駅の大三東(おおみさき)駅。しまてつカフェトレインでも1時間ほどの停車駅として、人気の高い駅です。
島原行きのホームには願いをかなえる「幸せの黄色いハンカチ」を掛ける場所があり、海風になびく黄色いハンカチ群が海に映えるスポットです。
[住所] 長崎県諫早市多良見町木床106(地図)
11.島原復興アリーナ(島原市)
平成初期に噴火して雲仙島原エリアに甚大な被害を生んだ雲仙普賢岳。当時の土砂で埋め立てた土地に建てられた「島原復興アリーナ」は、災害の歴史を残すスポーツ公園。
公園内で目立つフォトスポットとして、坂本龍馬がサッカー日本代表のユニフォームを着た「サムライブルー龍馬像」がそびえています。
この像は、2010年に南アフリカワールドカップで国立代々木競技場に設置されていたもの。開催後に当公園に寄贈されて敷地内に設置されました。
勝海舟と坂本龍馬がはじめて長崎に足を踏み入れたのが島原で、宿泊したこともあるというゆかりの地として寄贈されたものです。
[住所] 長崎県島原市平成町2-2(地図)
12.愛野駅(雲仙市)
諫早と島原をむすぶ島原鉄道には「愛野駅」と「吾妻駅」があり、2つの駅名をつなげると「愛しのわが妻」となることから恋愛の聖地として親しまれています。
平成22年に愛野駅の駅舎がリニューアルされて、赤いとんがり屋根とピンクのクローバーが描かれた駅舎となってフォトスポットにもなっています。
愛野駅には「愛野から吾妻ゆき」の片道きっぷ限定販売があり、最愛認定証が付いてくるとのことです。
[住所] 長崎県雲仙市愛野町甲(地図)
13.釜蓋城跡展望台(雲仙市)
雲仙エリアには展望台が多く、その中で雲仙岳の西にある「釜蓋城跡展望台」はお城の形をしたユニーク展望台。
室町末期に作られた「千々石釜蓋城」の跡地として、千々石(ちぢわ)町に属する展望台。橘エリアの整備事業として作られた展望台で、橘湾を見ることができます。
[住所] 長崎県雲仙市千々石町己(地図)
14.南串山棚畑展望台(雲仙市)
雲仙エリアの南西にある「南串山棚畑展望台」も海の見える展望台のひとつで、一面に広がる棚田と段々畑が特徴となる景勝地です。
遠く橘湾と長崎市の陸地が見えて、特に沈む夕陽の時間帯が美しい展望台です。
[住所] 長崎県雲仙市千々石町己(地図)
D.県北(彼杵)地域の絶景
ハウステンボス・西海橋・田平カトリック教会のある県北地域(佐世保・平戸・松浦・西海・佐々・東彼杵・川棚・波佐見)の絶景スポットを紹介。
15.大山公園(松浦市)
佐賀県伊万里市から橋を渡って行く長崎県の島「福之島」の中央部に位置する「大山公園」は、イロハ島と呼ばれる島々が浮かぶ大浦方面の海を一望できるスポット。
公園内にはなだらかな丘や散策路が整備されており、展望台もあります。桜の名所として、満開の桜と青い海という景色が特に素晴らしい場所です。
玄海国定公園の指定エリアに位置づけられており、島には他にも棚田の名所や椿が咲く初崎エリアもあります。
[住所] 長崎県松浦市福島町里免(地図)
16.土谷棚田(松浦市)
先ほど紹介した「大山公園」と同じ「福之島」の島内にあり、島の西側を通る県道沿いには日本の棚田百選に選ばれた「土谷の棚田」があります。
西側の海に面した棚田で、夕陽の時間帯がとりわけ美しい名所。特に、4月から5月上旬にかけて田植えとなる時期には、約400枚の水田が夕陽に照らされて輝く姿を楽しめます。
9月には「土谷棚田の火祭り」が行われ、夕日が沈む棚田にろうそくが灯る幻想的な風景も楽しめるスポットです。
[住所] 長崎県松浦市福島町土谷免(地図)
17.道の駅鷹ら島・鷹島肥前大橋(松浦市)
佐賀県唐津市から橋「鷹島肥前大橋」を渡って行く「鷹島」は、漁港や史跡と自然景観に加えてキャンプ場や旅館もあるスポット。
松浦市は全国屈指の鯵(あじ)漁獲地で、アジフライの聖地とも言われるエリア。橋を渡ってすぐの場所にある道の駅「鷹ら島(たからじま)」の景色もひとつの魅力です。
道の駅からは「鷹島肥前大橋」を見渡すことができ、ハープ橋とも呼ばれる斜張橋として唐津エリアの「呼子大橋」と似た姿を見せます。アジフライのモニュメントも特徴的。
[住所] 長崎県西海市西彼町伊ノ浦郷(地図)
18.西海の丘展望台(西海市)
ハウステンボスと西海市をむすぶ2つの橋を同時に見ることができる展望地。
展望台からは手前に自動車専用道路「新西海橋」と奥に一般道となる「西海橋」が架かっており、大村湾と佐世保湾の境界線を成す橋です。
自動車専用道路「西海パールライン」からは直接立ち寄れないようで、一般道から「西海の丘公園」を目指すと来訪できます。
なお、ここからは「針尾送信所」の3本のコンクリート塔も見えて、自立式電波塔としては日本一古い大正時代建設のもので国の重要文化財になっています。
[住所] 長崎県西海市西彼町伊ノ浦郷(地図)
E.離島の絶景
五島列島・壱岐島・対馬島のある離島(五島市・新上五島町・小値賀町・壱岐市・対馬市)の絶景スポットを紹介。
19.鬼岳天文台~鬼岳園地(福江島)
五島列島の福江島にあるシンボルとして、福江港など島の東側一帯から見ることのできる山「鬼岳(おにだけ)」。
標高315メートルで全面が芝生に覆われた山で、なだらかな流線形の黄緑色が美しい火山。駐車場から散策路をのぼっていけて、展望台や火山涙産地を見ることができます。
駐車場付近には「鬼岳天文台」があり、夜の星鑑賞イベントが行われる日もあります。付近には椿園やワイナリーもあり、福江島観光の代表的な景勝地として海を一望できます。
[住所] 長崎県五島市吉田町799-5(地図)
20.堂崎天主堂(福江島)
福江島の北東にある奥浦港の先にある、海沿いのカトリック教会「堂崎天主堂」。県指定有形文化財として、福江島を代表する五島キリシタン復興の教会です。
1879年にマルマン神父によって五島列島初の木造天主堂として建てられたのが始まりで、1908年にレンガ造りの教会堂が完成して今に至ります。
かつてのキリシタン弾圧の歴史や資料を展示する資料館として一般公開。内部は木造に色付きのガラス窓があり、コーモリ天井など教会らしさを随所に見ることができます。
また、付近の海岸には「りんご石」というリンゴの形をした岩が砂浜にあります。その奥には模様が浮き出る砂浜があり「五島のモンサンミッシェル」と呼ばれています。
[住所] 長崎県五島市奥浦町堂崎2019(地図)
21.魚津ケ崎公園(福江島)
福江島の北部にある岐宿町にある、海に面した岬「魚津ケ崎公園」。岬の先端まで細く伸びる草地や、カーブを描く崖を一望できるスポットです。
向かいにある小さな島や、道路の作られていない半島を見ることができます。春には一帯が菜の花で染まるのも魅力です。
[住所] 長崎県五島市岐宿町岐宿(地図)
まとめ
以上、長崎県のフォトジェニックな観光スポットでした。