東の出雲地方から西の石見地方まで、古くからの歴史を感じさせるスポットの多い島根県。
東西に続く日本海に加えて宍道湖があり、一方でヤマタノオロチ伝説の伝わる奥出雲など山の景色も魅力的です。
今回は、インスタ映えするフォトジェニックな島根県の絶景を紹介していきます。
セシモ コイ
目次
A.県東(出雲)地域の絶景
宍道湖・玉造温泉・出雲大社のある県東地域(松江・安来・出雲・雲南・奥出雲・飯南)の絶景スポットを紹介。
01.島根ワイナリー(出雲市)
出雲大社から近い「島根ワイナリー」は、ワインの製造工程を無料見学できるワイン製造工場に加えてレストランやお土産屋さんのある観光ワイナリー。
弥山(みせん)という小さな山を背景に、洋風のガーデンが広がる観光地らしさのある雰囲気。しまね和牛などを楽しめる屋内バーベキューなども魅力。
[住所] 島根県出雲市大社町菱根264-2(地図)
B.県西(石見)地域の絶景
石見銀山・津和野殿町通り・温泉津温泉のある県西地域(浜田・江津・益田・津和野・吉賀・大田・川本・美郷・邑南)の絶景スポットを紹介。
02.石見銀山 大森の街並み(大田市)
戦国時代から江戸時代にかけて、銀の採掘が行われていた「石見銀山(いわみぎんざん)」。最盛期には、世界に流通する銀の約3分の1を産出していたとも言われます。
当時の採掘跡は「間歩(まぶ)」と呼ばれ、洞窟のような穴が崖などに見られます。現在は「龍源寺間歩」を観光用として洞窟内に入ることができます。
銀の採掘地へと向かう途中には「大森の街並み」があり「大森銀山伝統的重要建造物群保存地区」に指定されています。
見どころのひとつは、石州(せきしゅう)地方で古くから使用されている屋根瓦「石州瓦(せきしゅうがわら)」。土と炎で焼き上げる瓦が各建物の屋根に使われています。
[住所] 島根県大田市大森町ハ147(地図)
03.三瓶山 西の原大草原(大田市)
石見地方で登山や観光地として名高い「三瓶山(さんべさん)」は、夏の草原や秋のススキなど牧歌的な自然たっぷりの名所。
中でも大草原が広がる国立公園「西の原」は、緩やかな丘にススキと草原があり「男三瓶山」と「子三瓶山」がそびえる雄大な姿を見ることができます。
直線に近い道路からも草原をしっかり見渡せて、レストハウス「山の駅さんべ」に駐車場も完備。草原部分は歩くことができ、ハイキングルート「中国自然歩道」も用意されています。
松の巨木「さだめの松」と「片腕の松」も撮影のアクセントになり、秋は紅葉とススキに染まり一層美しくなります。
[住所] 島根県大田市三瓶町3294(地図)
04.三瓶山 浮布池展望台(大田市)
三瓶山の西の原から1kmほど西側にある「浮布池(うきぬのいけ)」は、三瓶山を眺める構図として定番のひとつ。池の西側に「浮布池展望台」という撮影地があります。
左が標高1,126mの「男三瓶山」、右が標高957mの「子三瓶山」、右の奥に顔を出す標高961mの「孫三瓶山」。水面に映る男三瓶山と子三瓶山という構図が魅力です。
展望台というよりは、木を切り開いて東屋を置いた簡易的な展望所。駐車スペースが少ないですが、人が少ないひっそりとした展望台なのでゆったり撮影できます。
[住所] 島根県大田市三瓶町704(地図)
05.三瓶山 田園とそば畑の景色(大田市)
三瓶山の北西にある「三瓶山神社」付近には「田園とそば畑の景色」と呼ばれるポイントがあり、三瓶山を背景に田園が広がります。
三瓶高原では古くから蕎麦(そば)の栽培が盛んで、昼夜の寒暖差が大きな気候と火山灰土壌を利用した蕎麦畑を随所で見ることができます。
[住所] 島根県大田市三瓶町小屋原(地図)
06.飯浦海岸(益田市)
飯浦海岸 屏風岩 pic.twitter.com/uo3YsG1tGe
— ネジ@自転車日本一周2020完 (@neji_cycle) 2020年6月2日
山口県との県境に位置する飯浦町の海岸一帯は、日本海の荒波により削られた断崖とともに奇岩や巨石が多数見られる荒々しい海の姿を楽しめるスポット。
特に「人形の鼻(じんぎょうのはな)」と呼ばれる峠から海を一望する景色が代表的。飯浦漁港の「松島の磁石岩」や、柱状節理の見られる「鑪崎(たたらざき)」も見どころ。
海岸線に約2kmほど続く断崖地帯は「人形峠歴史の散歩道」と呼ばれるウォーキングコースとして整備されており、地元の方も利用する散歩コースになっています。
[住所] 島根県益田市飯浦町人形鼻(地図)
07.衣毘須神社(益田市)
山陰のモン・サンミッシェルって言われてる「衣毘須神社」 pic.twitter.com/48EnoGnHpq
— Makoゾン (@maqueen000) 2020年5月17日
山口県との県境にある飯浦海岸から2~3kmほど離れた小浜海岸にある「衣毘須神社」は、海岸の島に建てられた神社。
干潮時に砂浜が現れて参拝できますが、満潮で海が荒れると参道が海に沈んでしまい島へ渡れなくなることから「山陰のモンサンミッシェル」とも呼ばれるスポットです。
岩場に鳥居が2つ見えて、階段で鳥居をくぐって神社へ入ることができます。透明度の高い海と砂浜とともに撮影できる神社として絶景スポットに挙げられる名所です。
[住所] 島根県益田市小浜町630(地図)
08.島根県芸術文化センター グラントワ(益田市)
原母の演奏会のスタッフしてきた。雨のグラントワ美しい。 pic.twitter.com/dLr1r8umWV
— 原大輝 (@hr_dik) 2020年10月10日
益田市にある島根県芸術文化センター「グラントワ」は、山陰の名産となる瓦「石州瓦(せきしゅうがわら)」を屋根や壁面に使用した美術館。
この施設は「島根県立石見美術館」と「島根県立いわみ芸術劇場」からなる複合施設で、美術館と劇場が一体化した全国的に珍しい施設と言われています。
石州瓦は約28万枚使用されているとのことで、オレンジ色がかった赤い屋根により美術館全体が瓦の色合いに染まった独特の上質さを放ちます。
建物自体には無料で入ることができ、中庭には水が張られている美術館らしさのある光景を見ることができます。
[住所] 島根県益田市有明町5-15(地図)
09.室谷の棚田(浜田市)
県西の浜田市にある「室谷の棚田」は、日本海が山の向こうにチラリと見える構図で段々の田んぼを見ることができるスポット。
道路から棚田と反対方面に「室谷の棚田展望台」があり、棚田を高い位置から見下ろすことができます。海沿いにある「三保三隅火力発電所」も見えるとのこと。
調べたかぎりでは駐車場が無さそうなため、長時間など迷惑な駐車はしないよう注意が必要です。
[住所] 島根県浜田市三隅町室谷862(地図)
10.大麻山山頂展望台(浜田市)
県西の浜田市で「室谷の棚田」からさらに山方面への道を車で走っていくと「大麻山神社」の先に「大麻山山頂展望台」があります。
山頂の展望台からは日本海が一望でき、透明度の高い海と豊かな緑を広く見渡せる展望ポイントとして楽しむことができます。
[住所] 島根県浜田市三隅町室谷1324-46(地図)
11.石見畳ヶ浦(浜田市)
明治5年に発生した浜田地震によって出来たと言われる自然現象「隆起海床」を見ることができる海岸の砂浜「石見畳ヶ浦」。
浜辺に直径50cmほどの「ノジュール」と呼ばれる岩がたくさん見られる、独特の景色。美しい海と対岸の岩山、そして風力発電のプロペラが見える景勝地です。
車で1kmほど離れた浜田国分町の港「唐鐘漁港」に「石見畳ヶ浦資料館」があり、有料ですがこちらで事前に案内を聞いておくと隆起海床をより詳しく知ることができます。
[住所] 島根県浜田市国分町(地図)
12.唐鐘漁港(浜田市)
海岸の砂浜「石見畳ヶ浦」や「石見畳ヶ浦資料館」に立ち寄る際は、あわせて散策しておくといい「唐鐘漁港」。
普通の漁港のようでいて、独特の岩肌に緑が部分的に覆う漁港に透明度の高い海がキレイ。漁港の堤防に赤い灯台もあり、のんびりした漁港の姿を楽しめます。
[住所] 島根県浜田市国分町1804(地図)
C.隠岐(離島)地域の絶景
ローソク岩・摩天崖・国賀海岸のある隠岐地域(海士・西ノ島・知夫・隠岐の島・竹島)の絶景スポットを紹介。
13.ローソク岩(隠岐の島町)
ローソク岩~。隠岐の島なぁう。 pic.twitter.com/duw2H8sM
— 島根県産きぬむすめを応援するYAMAHA乗りです。@ねむ (@nemgaonline) 2012年5月18日
島根県に属する離島「隠岐」の中で、北東にある島後島の北部にある景勝地。海に浮かぶ岩が蝋燭(ろうそく)に見えることから名づけられたスポットです。
特に岩のてっぺんに沈む夕陽が重なり、ローソクに火がともったように見えるタイミングを狙って撮影するのがひとつの名物となっています。
付近は簡易的な公園化がされており、遠くから岩を眺める「ローソク岩展望台」と崖近くから岩を見れる「ローソク岩展望デッキ」があります。
[住所] 島根県隠岐郡隠岐の島町久見(地図)
まとめ
以上、島根県のフォトジェニックな観光スポットでした。