ご当地食材で食べるカレーライスとして、長期保存できて調理も簡単なレトルトカレー。
東北では海の幸から肉類まで豊かな具材で楽しめるレトルトカレーが多く、王道のルーで具の美味しさを感じられるカレーが魅力。
今回は、お取り寄せでも楽しめる東北地方のレトルトカレーを紹介していきます。
セシモ コイ
まずはコレ!東北おすすめカレー
東北6県でオススメのレトルトカレーは以下のとおり。
- 青森県「むつ湾ほたてカレー」
- 岩手県「いわて前沢牛カレー」
- 宮城県「牛たんカレー」
- 秋田県「比内地鶏カレー」
- 山形県「いも煮カレー」
- 福島県「会津さくら肉カレー」
A.青森県のレトルトカレー
01.むつ湾ほたてカレー(青森県)
青森県の下北半島と津軽半島に囲まれた内灘の陸奥湾(むつ湾)内では、各地でホタテの養殖が行われており青森県の名産となっています。
その陸奥湾産のホタテを使用したレトルトカレーが、このほたてカレーです。ほたてが数個入っており、旨みをたっぷり保持した味を楽しめます。
カレールーはトマトペーストやトマトケチャップで味付けがされた明るい色合いで、小麦粉によるとろみも加わってバターなども使用されています。
同メーカーの製品として「ほたてシチュー」もあります。
02.青森りんごカレー(青森県)
国内有数のりんご生産地、青森県。その青森県産りんごを使用したレトルトカレーがあり、果肉たっぷりのカレーを楽しむことができます。
いくつか製品がありますが、そのひとつとして「り」の字が書かれた赤いパッケージの青森りんごカレーがあります。
青森県産のりんごの果肉やペーストを使用して、ほんのりピリ辛に仕上がったカレールー。具材として、たまねぎ、じゃがいも、にんじん、牛肉が入っています。
03.三沢パイカカレー(青森県)
豚バラ周辺にある軟骨部分「パイカ」は、豚1頭から少ししか取れない希少な部位ながら調理しにくい骨部分であることから一般的には捨てられてしまうものです。
青森県の三沢市ではこのパイカを煮込んで食べられるよう工夫したことで、三沢市の名物としてパイカ料理が色々と存在します。
その三沢パイカをメインの具材として使用したのが、この三沢パイカカレー。柔らかくなった軟骨に豚バラ肉が付いたパイカは、カレールーに対して約半分の量とたっぷり。
スパイスがきいたカレールーは辛口で、炒めた玉ねぎなどが溶け込んでいるもの。トマトやウスターソースで味をととのえたカレーを楽しめます。
04.北都 大間のまぐろカレー(青森県)
下北半島の北部にある港町「大間(おおま)」といえば、大きく一本釣りするマグロが名物。
北海道のレトルトカレーなどを扱う札幌市の北都というメーカーから出ている製品で、大間港で水揚げされたマグロを使用したレトルトカレーがあります。
小麦粉とカレー粉を使用したカレールーに、野菜としてたまねぎやニンジンを主にしたカレー。熱の通ったマグロの身がいくつか入っています。
B.岩手県のレトルトカレー
05.いわて前沢牛カレー(岩手県)
日本三大和牛のひとつとも言われる、岩手県奥州市前沢地区の黒毛和種の和牛「前沢牛」。但馬牛をルーツとする、県南の代表的な名産です。
その前沢牛を使用したレトルトカレーはいくつかのメーカーから登場しており、黒のパッケージとしてリーズナブルに楽しめるものがあります。
カレールーは大豆、バナナ、豚肉、リンゴなどを煮込んだもので、前沢牛はきめ細やかな肉質と柔らかな食感を特徴としています。
06.小岩井農場 ビーフカレー(岩手県)
乳製品のブランドとして名高く、岩手県の観光名所でもある農場「小岩井農場」。岩手山南麓の自然豊かな農場で育てられる牛は、乳業だけでなく畜産としての肉も名物です。
小岩井農場産牛肉「小岩井ビーフ」をはじめとする厳選素材を使用した、まろやかな味わいのレトルトカレー。牛のバラ肉を使用した小岩井農場特製カレーです。
中辛を主力として辛口タイプもあり。中辛のビーフカレーは、りんご、ソテーオニオン、ガーリックなど様々なペーストで味を整えて小麦粉も使用。
07.小岩井農場 クリームチーズカレー(岩手県)
岩手県の農場「小岩井農場」によるレトルトカレーとして、先ほど紹介したビーフカレーだけでなくチーズの味付けを主体とした「クリームチーズカレー」もあります。
小岩井農場産牛肉を使用していますが、こちらは挽き肉にしたもの。野菜はたまねぎ、にんじんが入っています。
カレールーはクリームチーズを主体としており、ヨーグルト、バター、トマトペースト、小麦粉などにカレー粉を使用したものです。
パッケージには「パスタにかけてもよく合うマイルドな風味」と記載されています。
08.白金豚カレー(岩手県)
岩手県花巻市のブランド豚「白金豚」を使用したレトルトカレー。花巻市出身の宮沢賢治の童話に登場する豚が「白金と同じ」と表現されていることが豚の名前の由来です。
高源精麦が飼育し、湯田牛乳公社が製造という岩手県の製品。飼育環境や飼料にこだわった上質な肉は、すっきりジューシーでクセのない甘みの脂身が特徴。
具材は白金豚とにんじんがゴロゴロと入り、たまねぎなど使用。家庭的な味付けとして、カレー粉、牛乳、ココナッツミルク、フルーツチャツネなどでの味付けのカレールーです。
C.宮城県のレトルトカレー
09.たん助の牛たんカレー(宮城県)
仙台の代表的なグルメ「牛タン」は、炭火で焼く牛タン焼の名店が仙台市街にたくさんあります。いくつかの名店がお土産用として、牛タンのレトルトカレーを出しています。
仙台でも屈指の名店が店名を冠した牛タンカレーを出していますが、値段の高い商品が多め。その中で抵抗感のない安さでありながら、老舗ブランドとして楽しめるのが「たん助」。
氷温熟成製法で旨みが凝縮された牛タンがゴロッと入っており、0度以下で食品が凍らない温度帯で肉が蓄える不凍液が旨味成分を出して美味しさが増すという製法です。
2箱1セットのメール便で自宅ポストに投函される形となりますが、送料無料でリーズナブルに楽しめます。
10.やくらいフーズ ホヤカレー(宮城県)
海底の岩などに固着する海の動物「ほや」は、宮城県の名産として有名な海産物。牡鹿半島以北で採れる三陸の珍味として、独特の臭みは賛否分かれる味とも言われます。
ジャムやレトルトカレーなどの製品を手掛ける宮城県加美町の企業「やくらいフーズ」による製品として、ホヤを使用したレトルトカレー「ホヤカレー」があります。
宮城県産のホヤがゴロゴロと入っており、細かく切ったにんじんなどの具材が入っています。小麦粉に牛肉や豚肉が溶け込んだカレールーで楽しめます。
Amazonでは2個セットのポスト投函。楽天市場では2個セットのほかにやくらいフーズ製品2種類セットもあります。
11.やくらいフーズ 伊達のぎんシチュー(宮城県)
カレーではないですが、宮城三陸の銀鮭「伊達のぎん」を使用したシチュー「宮城三陸 伊達のぎんシチュー」というレトルトシチューがあります。
こちらも宮城県加美町の企業「やくらいフーズ」が手掛ける製品。色々なレトルトカレーを扱いつつも、唯一のシチューがこの製品です。
宮城県産の銀鮭ブランド「伊達のぎん」は、宮城県漁協が長年の経験をもとにエサや卵の管理から出荷まで厳格なルールのもとに育成しているシャケです。
シチューの具材は銀鮭、たまねぎ、じゃがいも、にんじん。シチューのルーは牛乳、クリーム、バター、小麦粉、コンソメとオーソドックスな味付けで楽しめます。
ノーマルデザインに加えて、ベガルタ仙台のマスコットキャラ「ベガッ太」のパッケージも存在します。
D.秋田県のレトルトカレー
12.比内地鶏カレー(秋田県)
日本三大地鶏のひとつ「比内地鶏」は、柔らかくも歯ごたえがあり赤身や脂が美味しい鶏肉。その比内地鶏を使用したレトルトカレーです。
比内地鶏のレトルトカレーはいくつかのメーカーから出ていますが、秋田味商による黒パッケージのものをチョイス。
数種類のスパイスを使用し、固形トマトをはじめとした煮込みで味をととのえた香り高いカレールー。比内地鶏がゴロゴロと入っている、チキンカレーです。
13.比内地鶏ハヤシ(秋田県)
先ほどの秋田味商による比内地鶏カレーの仲間として、カレーではなくハヤシライスのバージョンもあります。
鶏肉のハヤシライスは全国的にも珍しいもの。赤ワインとトマトをたっぷり使用したデミグラスソースベースのハヤシルーに、たまねぎと比内地鶏が入っています。
14.秋田由利牛カレー(秋田県)
秋田県の県南にある鳥海山のふもとで育てられた、黒毛和種のブランド牛「秋田由利牛」を使用したレトルトカレー。
小麦粉にリンゴなどを使用した甘めなカレールー。軽く焼き目の付いたぶつ切りの秋田由利牛だけでなく、マッシュルームがたくさん入っています。
15.秋田桃豚カレー(秋田県)
先ほど比内地鶏カレーと比内地鶏ハヤシを紹介した秋田味商からは、豚肉のカレーとして秋田のブランド豚「桃豚」を使用したレトルトカレーも用意されています。
十和田湖高原のふもとにある秋田県小阪町で飼育された「桃豚」は、徹底した衛生管理のもとで飼育されたSPF豚です。
肉質がきめ細かくやわらかい桃豚を使用したポークカレーで、豚肉、たまねぎ、トマトなどが具材として使用されています。
16.あいがけ神代カレー(秋田県)
仙北市の神代地区で1950年代に親しまれた昔懐かしいルーと、デミグラスソースをベースとした現代風ルーの2つを別々に用意した合いがけの「あいがけ神代カレー」。
現地の飲食店でもご当地グルメとして楽しめるこのカレーを、レトルトとしても楽しめるのがこの製品です。
1箱1人前(100グラム2袋入)で用意されており、昔風カレーと現代風カレーが別々に封入されています。昔風は豚肉、現代風は鶏肉が具材として入っているカレーです。
E.山形県のレトルトカレー
17.いも煮カレー(山形県)
山形県の代表的な郷土料理「いも煮」は、里芋や牛肉などを煮込んだ料理。大勢で集まって河原などでいも煮鍋を楽しむ「いも煮会」は、秋の風物詩とも言われます。
いも煮会の締めにカレールーとうどんを入れる文化もあり、そこからヒントを得て開発したのがこの「いも煮カレー」です。(後藤屋の商品に記載あり)
いくつかのメーカーがいも煮カレーを出しているようで、後藤屋の商品は220グラムと一般のレトルトカレーとしては比較的ボリュームがあります。
国産の里芋とこんにゃくがメインでゴロゴロ入っており、ねぎ、牛肉、しめじも具材として入っています。醤油タレなど味付けしたカレールーです。
18.黄木金剛閣 米沢牛ビーフカレー(山形県)
日本三大和牛のひとつと言われる「米沢牛」は、山形県米沢市のブランド牛としてステーキやすき焼きなど老舗で多く扱われている名ブランドです。
その米沢牛のレトルトカレーがいくつかのメーカーから出ていますが、その中でも直営レストラン「金剛閣」のレシピを使用した精肉会社「黄木(おうき)」の製品がそのひとつ。
黄木では「米沢牛ビーフカレー」を筆頭に「米沢牛ビーフハヤシ」と「米沢牛ビーフシチュー」カレー
レトルトカレーとしてはボリュームたっぷりの220グラムで、大ぶりの米沢牛がゴロゴロと。野菜としてたまねぎと生姜が入っています。
カレールーはソテーオニオン、小麦粉、ココナッツミルクなど色々な味付けがされたカレー粉ベースのカレーです。
19.山形さくらんぼカレー(山形県)
山形県を代表する果物「さくらんぼ」。果物狩りに加えてお土産として色々な製品があり、その中で山形県産さくらんぼを使用したレトルトカレーがあります。
さくらんぼの果肉をたっぷり使用してピンク色のカレールーに仕上がり、焙煎カレーペーストに生クリームなどが使用されています。
豚肉、ニンジン、玉ねぎ、マッシュルームが具材として入っています。
F.福島県のレトルトカレー
20.会津さくら肉カレー(福島県)
東北は馬肉(さくら肉)を食べる文化が強く、福島県の会津地方もそのひとつ。馬肉をメインの具材に使用したレトルトカレーが売られています。
この製品は国産の馬肉を使用しており、小麦粉を使用したとろみのある濃いめのカレールーで楽しむことができます。
1個、2個のお試しとしてメール便で取り寄せることもできます。
21.会津地鶏カレー(福島県)
福島県の会津地方で、豊かな自然のもとで育った「会津地鶏」。この鶏肉を使用したレトルトカレー「会津地鶏カレー」があります。
ノーブランドとして特に名店の味というものではないですが、このメーカーから中辛と激辛に加えて「会津地鶏トマトカレー」「会津地鶏キーマカレー」などが出ています。
220グラムと比較的ボリュームが多く、スパイスの心地よい刺激が絶妙に調和した自慢のカレーと記載されています。
まとめ
全県が海に面していることから海の幸を使用したカレーが多い一方で、肉類と果物のブランドも強いのが魅力。牛、豚、鶏それぞれのカレーを東北6県から探せます。
1箱単体で買うよりも2~4箱などで購入したほうがおトクになるため、数も確認して購入すると良いです。送料も確認。
以上、東北地方のレトルトカレー特集でした。