奈良県の花畑45品種128名所!春夏秋冬の見頃

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奈良県の花特集

京都とともに神社仏閣の観光をじっくり楽しめる奈良県。吉野の千本桜という全国屈指の桜の名所があります。

花が名物のお寺も多く、長谷寺のボタンを筆頭に風情ある花スポットが点在。ハスが魅力のお寺を散策するロータスロードも夏の定番。

今回は、奈良県の花を紹介します。

セシモ コイ

旅行日をキーにして見頃の花名所をすべて洗い出せるよう、各スポットの開花時期と地図リンクを記載しました!

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まずはココ!代表的な花スポット

奈良県を代表する花の名所は以下のとおりです。

  1. 奈良市「月ヶ瀬梅渓」の梅(2月下旬~3月下旬)
  2. 吉野町「吉野山の千本桜」の桜(4月上旬~4月下旬)
  3. 奈良市「薬師寺・唐招提寺」のハス(6月下旬~8月中旬)
  4. 曽爾村「曽爾高原」のススキ(10月上旬~11月中旬)
  5. 斑鳩町「斑鳩の里」のコスモス(10月上旬~10月下旬)
  6. 広陵町「馬見丘陵公園」のひまわり(7月下旬~8月上旬)

これ以外にも魅力の花スポットがたくさんあります。

1月が見頃の花

01.冬ボタン(12月上旬~1月下旬)

春の花となる牡丹(ぼたん)ですが、奈良県では促成栽培で早く咲かせる冬牡丹と二季咲きで冬にも花を咲かせる寒牡丹の名所が1箇所ずつあります。

葛城市で関西花の寺にも選定されている「石光寺(せっこうじ)」は、関西を代表する寒牡丹の名所。本堂近くや参道に並ぶ寒さ対策のワラの傘で覆われた、ピンクや紫色などのボタンを見ることができます。

葛城市では「當麻寺 奥の院」の冬牡丹もあります。こちらもワラの傘で覆われたボタンが境内に咲きます。

ボタン寺として有名な桜井市「長谷寺」では、寒牡丹もありますが冬牡丹がメイン。葉もしっかり広がる冬ボタンもワラの傘で囲われて、長い屋根付き階段の参道脇に並ぶボタンの風情を楽しめます。

場所 名称 時期 本数 地図
葛城市 石光寺 寒牡丹 12月上旬~1月上旬 地図
葛城市 當麻寺 奥の院 12月中旬~1月下旬 地図
桜井市 長谷寺 冬牡丹 12月下旬~1月下旬 地図

02.水仙(1月中旬~2月下旬)

奈良県で水仙(すいせん)の名所はネット上では奈良市「般若寺」のみとなっており、代表的な名所として紹介されています。

東大寺の北にある奈良監獄の近くの「般若寺」の境内には、一重咲と八重咲の白い水仙がたくさん。特に地蔵の石仏が並ぶ姿に水仙が色を添えて、本堂を背景にした水仙や椿とのコラボの構図も。1月下旬あたりに見頃となります。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 般若寺 1月中旬~2月下旬 3万本 地図

2月が見頃の花

03.福寿草(2月上旬~3月中旬)

奈良県で福寿草の名所は「西吉野町 津越地区」が代表的です。

かつて西吉野村だった五條市の西吉野町にある「津越地区」は、福寿草の自生地。鹿と猪よけの防護柵の先へ入ることができ、民家周辺に看板があり自生地へ行くことができます。

場所 名称 時期 本数 地図
五條市 西吉野町 津越地区 2月上旬~3月中旬 地図

04.梅(2月下旬~3月下旬)

奈良県では関西屈指となる梅の名所として、奈良県三大梅林「月ヶ瀬梅渓」「広橋梅林」「賀名生梅林」があります。

奈良市で三重県との境にある「月ヶ瀬梅渓」は、1万本の規模をほこる関西屈指の梅林。朱塗りの橋が架かる五月川のV字渓谷を背景に、梅が咲く高台の光景を見ることができて梅まつりも開催されます。

約25万㎡の広大な敷地に白や紅の梅が咲きほこる「広橋梅林」では、山並みを背景として斜面を梅の花が埋め尽くす光景を見ることができます。「梅の里山まつり」も開催されて、奈良県名物の茶粥などを食べることができます。

五條市「賀名生(あのう)梅林」は、約700年の歴史ある梅の名所。植樹が広がり、丘陵が約2万本の梅の花で染まる姿を愛でることができます。

他にも、奈良市「奈良公園」内には「片岡梅林(円窓梅林)」という梅の木が集う場所があります。円窓亭周辺に広がる梅林で、奈良観光としてアクセスしやすいのが魅力です。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 奈良公園 片岡梅林(円窓梅林) 2月下旬~3月下旬 250本 地図
奈良市 月ヶ瀬梅渓 2月下旬~3月下旬 10,000本 地図
五條市 賀名生梅林 2月下旬~3月下旬 20,000本 地図
下市町 広橋梅林 3月上旬~3月下旬 5,000本 地図

3月が見頃の花

05.椿(2月下旬~3月下旬)

奈良県の椿(つばき)の名所はいくつかあり、奈良市では比較的遅い時期に見頃を迎えます。

2月から見頃を迎える大和郡山市「椿寿庵」では、約1,000種類の椿があり樹齢50年ほどの古椿も見ることができます。

奈良市では東大寺エリアとその周辺の寺社仏閣で椿を見ることができます。「東大寺開山堂」「白毫寺」「伝香寺」と、少し離れた「護国神社」などで楽しめます。

場所 名称 時期 本数 地図
大和郡山市 椿寿庵 1月下旬~3月下旬 5,000株 地図
奈良市 護国神社 3月中旬~4月下旬 23,000本 地図
奈良市 伝香寺 3月下旬~4月上旬 地図
奈良市 白毫寺 3月下旬~4月上旬 地図
奈良市 東大寺開山堂 3月下旬~4月上旬 地図

06.早桜、河津桜(3月上旬~3月中旬)

奈良県では早桜として河津桜などの品種が咲く「馬見丘陵公園」などがあります。

奈良市法蓮町で桜名所のひとつ「佐保川」では、ソメイヨシノよりも1ヶ月ほど早い3月上旬あたりに河津桜が色づきます。近鉄奈良線の新大宮駅から徒歩圏内などアクセスしやすさが魅力で、川沿いの散策をしながら桜を鑑賞できます。

広陵町「馬見丘陵公園」では、3月に入ると一足早いピンク色の河津桜が見頃に。まだ若い木で背丈こそ小さい木ですが、鮮やかなピンク色の花を見ることができる広い公園です。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 佐保川の桜 3月上旬~3月中旬 沿道5km 地図
広陵町 馬見丘陵公園 3月上旬~3月中旬 100本 地図
天理市 天理教本部 不明(3月下旬頃) 地図

4月が見頃の花

07.桜(3月下旬~5月上旬)

の桜写真 吉野の千本桜として吉野山をピンクに染める自然の桜

奈良県といえば全国的にも有名な「吉野の千本桜」があり、他にも桜の名所100選として「郡山城跡」「奈良公園」の2箇所は駅から近くてアクセスしやすいスポットです。

早い時期から桜を楽しめるのが、大和郡山市「郡山城跡」。天守を背景にお堀の桜を見ることができて、夜にはぼんぼりが灯されます。天守台から城跡の桜を見下ろすこともできます。

大仏で有名な東大寺に隣接した「奈良公園」は、観光の中心地としてにぎわう桜の名所。色々な品種の桜が随時開花していき、時期の後半にはナラノヤエザクラと呼ばれる桜が5月上旬まで楽しめます。

吉野町「吉野山」では、寺社仏閣もある道沿いに延々と桜が咲く全国屈指のスポット。上千本から下千本まで高低差がある一帯に広く桜があり「一目千本」と称される千本桜が魅力。

場所 名称 時期 本数 地図
大和郡山市 郡山城跡 [桜100選] 3月下旬~4月上旬 800本 地図
奈良市 奈良公園 [桜100選] 3月下旬~5月上旬 511万㎡ 地図
吉野町 吉野山 下千本~上千本 [桜100選] 4月上旬~4月下旬 3万本 地図
リンク:ウォーカープラス 奈良県の桜の名所17か所一覧

08.菜の花(3月下旬~4月中旬)

奈良県で菜の花の名所は「藤原宮跡」が代表的です。

日本で最初に都となった藤原京が存在した、橿原市「藤原宮跡」は桜と菜の花が美しいスポット。醍醐池の北に菜の花が咲き、遠くの山並みが見える広々とした菜の花畑を見ることができます。

明日香村では休耕田などいくつかのポイントで菜の花が咲きます。観光名所「石舞台古墳」や「飛鳥寺」で見ることができるほか、桜と菜の花を楽しめるスポット「甘樫丘」が名所となっています。

場所 名称 時期 本数 地図
橿原市 藤原宮跡 3月下旬~4月中旬 2,500,000本 地図
明日香村 甘樫丘 不明 15,000本 地図

09.桃(4月上旬~4月中旬)

奈良県では、1本の木に複数色の花が付く源平しだれ桃の名所が3箇所あります。

平群町「福貴畑地区」では、花卉として育てられる桃の木が多数植えられている「平群桃源郷」として見ごたえあり。高台から桃の花が広がる姿を一望できるポイントもあります。

奈良市「霊山寺」では、灯籠や緑の木々がある境内参道沿いに源平しだれ桃があります。1本の木に白と紅の2色の花が入り混じって咲きます。

曽爾村「不退寺」では、1本の木に3色の花が付く源平しだれ桃があります。境内の石段にあるため、広がりつつ垂れ下がる花が見やすいです。手前にピンク、メインの白、奥の濃ピンクという姿は1本単独でも美しく、遠くの山並み「屏風岩」も見える構図で楽しめます。

宇陀市「正定寺」には、先ほどの「不退寺」から株分けされて育てられた源平しだれ桃があります。瓦を覆うように枝を広げて、白を主体としつつピンク色の花が豊かに咲きます。

場所 名称 時期 本数 地図
平群町 福貴畑地区 平群桃源郷 3月中旬~3月下旬 地図
奈良市 霊山寺 源平しだれ桃 4月上旬 1本 地図
宇陀市 正定寺 源平しだれ桃 4月上旬~4月中旬 地図
曽爾村 不退寺 源平しだれ桃 4月中旬 1本 地図

10.チューリップ(4月上旬~4月中旬)

奈良県でチューリップの名所は「馬見丘陵公園」が代表的。

広陵町「馬見丘陵公園」は広い公園に色々な花が咲き、春の名物となるチューリップは「馬見チューリップフェア」として見どころに。年を追うごとに規模が大きくなり、2021年には60万株が咲く見ごたえあるチューリップです。

場所 名称 時期 本数 地図
広陵町 馬見丘陵公園 4月上旬~4月中旬 60万株 地図

11.芝桜(4月中旬~5月上旬)

奈良県で芝桜の名所はいくつかあります。

大和郡山市「速成寺」は地元住民の永代供養向けのお寺ですが、春には芝桜が境内を美しく彩るのが名物。お墓の周囲など華やかな芝桜が色を添えます。

宇陀市「花の郷 滝谷花しょうぶ園」は、約1万坪の広さに様々な花が咲く植物園。4月中旬あたりから色づく芝桜も見どころの花のひとつで、ゴールデンウィーク前後に見頃を迎えます。同じ時期にチューリップやシャクナゲも咲きます。

場所 名称 時期 本数 地図
大和郡山市 速成寺 4月中旬~4月下旬 3,500株 地図
宇陀市 花の郷 滝谷花しょうぶ園 4月下旬~5月上旬 地図

12.ネモフィラ(4月中旬~5月上旬)

奈良県で青紫色のネモフィラが咲く名所は「馬見丘陵公園」があります。

広陵町「馬見丘陵公園」は四季折々の花が美しい公園で、春はバラやポピーなど色々楽しめる中で140万株ほどのネモフィラも雄大。園内6つのエリアのあちこちに咲き、特に北エリアの「集いの丘」ではチューリップとネモフィラの競演が見事。

場所 名称 時期 本数 地図
広陵町 馬見丘陵公園 4月中旬~5月上旬 140万株 地図

5月が見頃の花

13.ボタン、シャクヤク(4月下旬~5月上旬)

奈良県で牡丹(ぼたん)の名所は「長谷寺」が有名で、葛城市のお寺群も牡丹の名スポット。

桜井市「長谷寺」は花の寺として四季折々の姿を楽しめて、特に関西一のボタン名所として有名。高低差のあるお寺は階段の長さも特徴で、参道をボタンの花が彩ります。草餅「ぼたん餅」も名物。

葛城市「當麻寺」はいくつものぼたん園が一帯に用意されて、それぞれ趣きが異なるのが特徴。徒歩圏内にある「石光寺」では、420種類2,700株のボタンと100種類500株の芍薬(しゃくやく)を見ることができます。

場所 名称 時期 本数 地図
桜井市 長谷寺 4月下旬~5月上旬 7,000株 地図
葛城市 當麻寺 4月下旬~5月上旬 7,000株 地図
葛城市 石光寺 4月下旬~5月上旬 3,200株 地図
五條市 金剛寺 4月下旬~5月上旬 1,500株 地図

14.藤(4月下旬~5月上旬)

奈良県で藤の名所は「春日大社 萬葉植物園」があります。

奈良市の観光メインエリアにある「春日大社」から近い「萬葉植物園」は、我が国最古の万葉植物園。風情ある茅葺き屋根の建物付近に藤棚があり、早咲きから遅咲きまで20種類200本ほどの藤が咲きます。御本社の砂ずりの藤も見どころのひとつです。

奈良市「奈良公園」の西にある「興福寺」は、五重塔で有名。境内の南円堂の近くに藤棚があり、少しですが藤を見ることができます。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 春日大社 萬葉植物園 4月下旬~5月上旬 200本 地図
奈良市 興福寺 4月下旬~5月上旬 地図

15.ポピー(5月上旬~5月下旬)

奈良県でポピーの名所は「馬見丘陵公園」があります。

広陵町「馬見丘陵公園」は四季を通じた花の公園で、春のバラが見頃な時期にポピーも見どころ。赤いポピーを中心に、ピンクや白のポピーが一面に広がる姿を見ることができます。

場所 名称 時期 本数 地図
広陵町 馬見丘陵公園 5月上旬~5月下旬 1万株 地図

16.ツツジ、シャクナゲ(5月中旬~5月下旬)

奈良県でツツジとシャクナゲの名所はたくさんあり、代表的な名所としては「葛城高原」です。

御所市で大阪府との境目にある「葛城山」に広がる「葛城高原」は、ロープウェイで行ける観光名所。秋のススキもさることながら、5月には「一目百万本」との呼び名で親しまれる「自然つつじ園」があり、起伏のある丘に群生するツツジと遠くの山並みが魅力。

場所 名称 時期 本数 地図
御所市 葛城高原(葛城山) 5月中旬~5月下旬 地図

17.春バラ(5月中旬~6月下旬)

奈良県では、バラが咲くお寺でが主に3箇所あり「霊山寺」「おふさ観音」が本数的に充実しています。

奈良市「霊山寺(りょうせんじ)」は、鎌倉時代に造られた本堂が国宝指定されている寺院。庭園には200品種2,000本のバラが栽培されており、見頃時期には紅茶などを楽しめるティーテラスも営業します。

橿原市「おふさ観音」は四季折々の花が咲くことから「花まんだらの寺」と呼ばれ、中でもバラが代表的な「バラと風鈴のお寺」。4,000種類を1本ずつ集めた4,000本のバラが咲き、茶屋でバラジュースを飲むこともできます。

広陵町「馬見丘陵公園」は馬見古墳群のある公園で、木製遊具や芝生広場などがあり子どもが遊ぶのにピッタリ。菖蒲園など様々な花を楽しめて、園内の中央にある約1,000㎡のバラ園にて26種類500本ほどのバラを見ることができます。

大和郡山市「松尾寺」は日本最古の厄除け寺と言われ、松尾山の中腹に位置するお寺。昭和27年に本堂修理を無事終えた記念としてバラを植え始めたのが始まりで、現在はお花畑と呼ばれる80種類500株ほどのバラが咲く規模になっています。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 霊山寺バラ庭園 5月中旬~6月中旬 2,000株 地図
橿原市 おふさ観音 5月中旬~6月下旬 4,000株 地図
広陵町 馬見丘陵公園 5月下旬~6月上旬 500株 地図
大和郡山市 松尾寺 5月下旬~6月下旬 500株 地図

6月が見頃の花

18.花しょうぶ(6月上旬~6月下旬)

奈良県で花しょうぶの名所はいくつかあります。

広陵町「馬見丘陵公園」では「花菖蒲まつり」も開催される、木々に囲まれつつ日当たりの良い菖蒲園があります。石垣や小屋のある遊歩道に、花しょうぶが咲きます。

名刹「室生寺」から車で近い宇陀市「花の郷 滝谷花しょうぶ園」は、約1万坪の植物園として色々な花を楽しめる中で花しょうぶが魅力のひとつです。小高い山に囲まれた、湿原のような散策路に色とりどりの花しょうぶが咲きほこります。

奈良市の北東にある柳生(やぎゅう)地区「柳生花しょうぶ園」は、毎年6月1日に開園するしょうぶ園。こちらも瓦や妻入りの屋根を持つ小屋を遠くに、花しょうぶの散策路を歩きながら色々な花しょうぶを見ることができます。

場所 名称 時期 本数 地図
広陵町 馬見丘陵公園 6月上旬~6月中旬 3万本 地図
宇陀市 花の郷 滝谷花しょうぶ園 6月上旬~6月下旬 地図
奈良市 柳生花しょうぶ園 6月上旬~6月下旬 地図

19.あじさい(6月上旬~7月上旬)

奈良県では、あじさいの名所がいくつかあります。

奈良市「般若寺」は、早咲きのコスモスとともにあじさいを撮影できる珍しいスポット。秋だけでなく6月中旬をピークとした初夏のコスモスが石仏付近などに咲き、石仏のうしろや境内の各所にあじさいが咲きます。

大和郡山市「矢田寺」は、あじさい寺と呼ばれる名刹。参道の左右に50種類の色々なあじさいを見ることができます。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 般若寺 6月上旬~6月下旬 地図
大和郡山市 矢田寺 6月上旬~7月上旬 10,000株 地図
広陵町 馬見丘陵公園 6月上旬~7月中旬 4,000株 地図

20.ラベンダー(6月中旬~7月上旬)

奈良県でラベンダーの名所は「壺阪寺」があります。

高取町の山間にある「壺阪寺」は、千手観音を本尊として大仏や五百羅漢のあるお寺。境内の各所にラベンダーが咲き、本堂を背景にラベンダーを撮影できます。目の病気にご利益がある「眼病封じ」のお寺で、目が悪くても香りで楽しめるようラベンダーを植えたものです。

場所 名称 時期 本数 地図
高取町 壺阪寺(壺阪山 南法華寺) 6月中旬~7月中旬 1,000株 地図

7月が見頃の花

21.ユリ(5月下旬~7月下旬)

松尾寺のユリ写真 松尾寺で本堂を背景に白いカサブランカが境内を染める

奈良県でユリの名所はいくつかあり、ユリの一種となるカサブランカを鑑賞できる「松尾寺」など見どころがあります。

奈良市「大和文華館」では、入口近くの「梅の小径」に自生のササユリが500株ほど咲きます。雑木林の中に咲くユリを楽しめて、ユリ以外にも花を楽しめるスポットです。

桜井市の三輪エリアにある「大神神社」は「三輪明神」とも呼ばれる神社で、1,500本ほどのササユリが咲きます。もともとササユリが咲く名所の「三輪山」のふもとにある神社にて、ササユリの復活を目指して平成12年から公開しているユリです。

大和郡山市「松尾寺」は日本最古の厄除け寺として有名で、境内にカサブランカの鉢植えが並びます。白、淡い黄色、ピンクなどの花が5,000輪以上咲き、三重塔や岩山を背景にした木々の緑深い中での花を撮影するのも良いものです。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 大和文華館 5月下旬~6月中旬 500株 地図
桜井市 大神神社(三輪明神) 5月下旬~6月中旬 1,500本 地図
大和郡山市 松尾寺 7月上旬~7月下旬 1,000鉢 地図

22.ハス(6月中旬~8月中旬)

喜光寺のハス写真 喜光寺で本堂を背景にして鉢がたくさん並ぶハスの境内

奈良県の蓮(はす)の名所といえば、奈良市の西部で4つのお寺をつなぐ「ロータスロード」が有名。大和西大寺駅のレンタサイクルや近鉄線で一気に巡ることができます。

ロータスロードの中でハス寺として名高いのは、寺院としての地名度は低めな「喜光寺」。東大寺大仏殿を作る際の参考にした本堂を背景に、1995年から育て続けられているハスの花が咲く光景は古都の夏ならではの風情。スイレンも見ることができます。

他にもロータスロードでは、大和西大寺駅から徒歩すぐで鉢植えのハスが東塔跡に飾られる「西大寺」、西ノ京駅近くで観光の定番の「薬師寺」と「唐招提寺」でもハスを見ることができます。

そして、全国的な地名度としては低い「喜光寺」こそ、ハスの名所として名高いお寺。東大寺大仏殿を作る際の参考にしたと言われる本堂を背景に、ハスの花が咲く光景は古都の夏らしさを感じさせるものです。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 西大寺 6月中旬~8月上旬 100鉢 地図
奈良市 喜光寺 6月下旬~8月上旬 250株 地図
奈良市 薬師寺 6月下旬~8月中旬 地図
奈良市 唐招提寺 6月下旬~8月中旬 地図
橿原市 藤原宮跡 7月下旬~8月中旬 地図

23.キバナコスモス(7月下旬~8月中旬)

藤原宮跡のキバナコスモス写真 藤原宮跡で広々とした芝生の一画に咲くキバナコスモス

奈良県でピンクのコスモスの名所のひとつ「藤原宮跡」では、夏場に咲くキバナコスモスの名所でもあります。

飛鳥時代に遷都した藤原京の跡地となる、橿原市の「藤原宮跡」。7月下旬~8月中旬にはキバナコスモスに加えて蓮の一種となるハナハスも見れて、夏の花の名所としてPRされています。

場所 名称 時期 本数 地図
橿原市 藤原宮跡 7月下旬~8月中旬 地図

24.スイレン(5月中旬~10月上旬)

喜光寺のスイレン写真 喜光寺で奥の池に咲く白いスイレン

奈良県の睡蓮(すいれん)の名所はいくつかあります。

奈良市でスイレンの名所としては、奈良県を代表する池泉回遊式庭園「依水園」。池には白や赤のスイレンが咲きます。また、徒歩で隣接する「氷室神社」でも白くて小さなスイレンを見ることができて、セットで来訪するのがオススメです。

奈良市「喜光寺」はロータスロードと呼ばれるハスの名所スポットで、弁天池でスイレンを見ることができます。ハスが見頃の時期にスイレンも咲くため、ロータスロードめぐりにて併せて鑑賞するのがオススメです。

橿原市の「橿原神宮」にある「深田池」はウッドデッキの歩道が池の周りに整備されており、森深く広い池に咲くスイレンを見ることができます。花しょうぶが咲く場所もあり、スイレンと花しょうぶのコラボを楽しめる時期も。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 依水園 5月中旬~8月上旬 地図
奈良市 氷室神社 5月下旬~8月中旬 地図
橿原市 橿原神宮 深田池 5月下旬~8月下旬 地図
奈良市 喜光寺 6月上旬~8月中旬 地図
奈良市 不退寺:熱帯スイレン 6月中旬~10月上旬 10鉢 地図

8月が見頃の花

25.ききょう(7月上旬~8月下旬)

元興寺のききょう写真 元興寺で石像が並ぶ一帯や境内の端に咲く紫のききょう

全国的に名所が少ない桔梗(ききょう)の花ですが、京都府や奈良県では寺院にて見ることができます。

奈良市で風情あるならまちにある「元興寺」、そして同じく奈良市で春日山の奥にあり国道369号沿いにある「円成寺」でキキョウの花を見ることができます。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 元興寺 7月上旬~8月上旬 1,000本 地図
奈良市 円成寺 7月中旬~8月下旬 1,000本 地図

26.サルスベリ(7月上旬~9月)

東大寺鷺池のサルスベリ写真 東大寺の鷺池を囲む道路沿いに咲くピンクのサルスベリ

奈良県では、百日紅(さるすべり)の木に花が咲くスポットがいくつかあります。

奈良市「東大寺」の南側で浮見堂が特徴的な「鷺池」の周辺にサルスベリがあります。他にも、樹齢250年のサルスベリが咲く葛城市「石光寺」、老木に白いサルスベリの花が咲く大淀町「世尊寺」などがあります。

場所 名称 時期 本数 地図
大淀町 世尊寺 7月上旬~9月中旬 地図
宇陀市 花の郷 滝谷花しょうぶ園 7月中旬~9月 地図
奈良市 東大寺 鷺池付近 7月中旬~9月 地図
葛城市 石光寺 7月~9月 地図

27.ひまわり(7月下旬~8月中旬)

馬見丘陵公園のひまわり写真 馬見丘陵公園の花ひろばで斜面に咲くひまわり

奈良県でひまわりの名所は主に2か所あります。

広陵町にある「馬見丘陵(うまみきゅうりょう)公園」は、古墳と池が織りなす公園。四季折々の花が咲く中で、夏は10万本のひまわり畑を見ることができます。イベントも開催されて、芝生広場や遊具など子どもも楽しめるスポットです。

五條市の上野町(こうずけちょう)にある「上野町ひまわり園」は、遊休農地の再生などを目的としてひまわり畑が整備されたスポット。和歌山県との県境にあり、JR和歌山線を走る列車をバックにひまわり畑を撮影できます。

場所 名称 時期 本数 地図
広陵町 馬見丘陵公園 7月下旬~8月上旬 100,000本 地図
五條市 上野町ひまわり園 8月上旬~8月中旬 90,000本 地図

9月が見頃の花

28.ホテイアオイ(8月下旬~9月下旬)

奈良県では外来種のホテイアオイが一面咲きほこる名所として、橿原市「本薬師寺跡」があります。近鉄の畝傍御陵前駅から徒歩圏内で、寺の跡地周辺の1.4ヘクタールの水田に紫色のホテイアオイの花が一面を覆います。見頃時期後半には彼岸花と同時に楽しめます。

場所 名称 時期 本数 地図
橿原市 本薬師寺跡 8月下旬~9月下旬 40万株 地図

29.ハギ(9月中旬~9月下旬)

奈良県では奈良市「百毫寺」のハギが名物です。

奈良市「百毫寺」では石段の参道脇に赤紫色や白色の萩が咲き、山門をくぐってしっとりと萩の道を歩けます。本堂近くや本堂裏手にも萩の花を見ることができます。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 百毫寺 9月中旬~9月下旬 地図

30.彼岸花(9月中旬~9月下旬)

奈良県では明日香村「稲渕の棚田」の彼岸花が名物です。

飛鳥時代の歴史散策を楽しめる明日香村にて、稲が実る300枚ほどの水田や畑「稲渕の棚田」の随所に赤や白の彼岸花が咲きます。高低差のある段々の田んぼ脇を彩る里山の彼岸花と、案山子(かかし)もひとつの見どころです。

県西で葛城山のふもとを縦断する「葛城古道」は、10km以上の散策ルートとして随所に彼岸花を見ながら里山ハイキングを楽しめます。見どころとなる「葛城一言主神社」や「九品寺」でも、彼岸花を見ることができます。

場所 名称 時期 本数 地図
明日香村 稲渕の棚田 9月中旬~9月下旬 地図
御所市 葛城古道(葛城の道) 9月中旬~9月下旬 地図

31.ソバの花(9月中旬~10月上旬)

奈良県では桜井市「笠地区」のそば畑が名所です。

長谷寺や三輪山よりも奥にある「笠地区」に広くそば畑が広がり「笠山荒神社」などを基点に見てまわることができます。山々に囲まれた里山が白い花で染まり、11月中旬から新そばを食べることができます。

先ほど紹介した明日香村「稲渕の棚田」でも、そば畑を見ることができて彼岸花とのコラボを楽しむことができます。

場所 名称 時期 本数 地図
桜井市 笠地区 そば花畑 9月中旬~10月上旬 地図
明日香村 稲渕の棚田 不明(9~10月頃) 地図

32.コキア(9月下旬~10月上旬)

馬見丘陵公園のコキア写真 馬見丘陵公園で色づく前の青々としたコキア

奈良県でコキアの名所は「馬見丘陵公園」があります。

広陵町「馬見丘陵公園」では、赤く色づくコキアが秋の名物。2020年に初めて3,200株を植えた新名物で、園内の北ゾーン駐車場から近い「カリヨンの丘」で見ることができます。

場所 名称 時期 本数 地図
広陵町 馬見丘陵公園 9月下旬~10月上旬 3,200株 地図

33.ケイトウ(7月上旬~10月)

馬見丘陵公園のケイトウ写真 馬見丘陵公園の北ゾーンで地面近くに咲く羽毛ケイトウ

奈良県で鶏頭(けいとう)の名所はいくつかあります。

奈良市「春日大社」にある「萬葉植物園」では、早い時期からケイトウが咲いて9月が見頃。鶏のトサカに似た形の羽毛ゲイトウや、丸い球型の花を広げる

広陵町「馬見丘陵公園」では、赤やオレンジ色のケイトウがラインを描いて咲く姿を見ることができます。時期によって北ゾーンやバラ園近くの花の道などに咲きます。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 春日大社 萬葉植物園 7月上旬~9月下旬 地図
広陵町 馬見丘陵公園 不明(8~10月頃) 地図
橿原市 藤原宮跡 不明(8~10月頃) 地図

10月が見頃の花

34.フヨウ(7月上旬~10月下旬)

元興寺のフヨウ写真 元興寺の裏手で少しだけ咲くフヨウ属の花

午前中は白色で午後になるとピンク色に変化していく酔芙蓉(すいふよう)の名所が奈良県に3つあり、9月末あたりがピークです。

広陵町「馬見丘陵公園」ではフヨウの一種となるムクゲが早い時期に咲き、白や紅紫色など様々なムクゲを見ることができます。さらに、8月中旬からは酔芙蓉も咲きます。

明日香村「橘寺」は、酔芙蓉の代表的な名所。聖徳太子を本尊とする本堂(太子堂)付近をはじめとして、経堂や護摩堂の賽銭箱左右を彩る形で芙蓉の花を見ることができます。

天理市「長岳寺」も酔芙蓉の名所で、境内における重要文化財の「旧地蔵院」裏手に植えられています。

場所 名称 時期 本数 地図
広陵町 馬見丘陵公園:ムクゲ 7月上旬~8月下旬 地図
広陵町 馬見丘陵公園:酔芙蓉 8月中旬~10月上旬 地図
明日香村 橘寺 9月中旬~10月中旬 150本 地図
天理市 長岳寺 9月中旬~10月下旬 地図

35.サルビア(7月下旬~10月下旬)

馬見丘陵公園のサルビア写真 馬見丘陵公園で北ゾーンの丘に植えられた3色のサルビア

奈良県でサルビアの名所は「馬見丘陵公園」があります。

広陵町「馬見丘陵公園」では、園内各地にサルビアが植えられています。赤、白、紫のサルビアが花壇を美しく彩り、他の花と一緒に植栽したデザイン性も魅力。

場所 名称 時期 本数 地図
広陵町 馬見丘陵公園 7月下旬~10月下旬 地図

36.コスモス(9月下旬~11月上旬)

奈良県でコスモスの名所はいくつかあり、サイトによって見頃時期の記載が少し異なるので開花情報を見ながら訪れるのが確実です。

斑鳩(いかるが)町の名所「法隆寺」の散策ルートとして、さらに奥の「中宮寺跡史跡公園」から「法起寺」にかけてコスモスが広がります。「法起寺」の三重塔を背景にして、のどかな里山のコスモスを見る古都の絶景。10月中旬にコスモスフェスタも開催されます。

奈良市「般若寺」では、境内をピンク、白、紫、レモンイエローのコスモスが占める市街地のお寺。日本三文殊のひとつとなる桜井市「安倍文殊院」は、9月中旬頃に開園するコスモス迷路もあるお寺。

広大な敷地に朱塗りの柱だけが並ぶ「藤原宮跡」では、住宅や山並みを遠くに見ながら一面のコスモスを見ることができます。

場所 名称 時期 本数 地図
桜井市 安倍文殊院 9月下旬~10月中旬 地図
奈良市 般若寺 9月下旬~11月上旬 10万本 地図
斑鳩町 斑鳩の里 中宮寺跡~法起寺 10月上旬~10月下旬 地図
橿原市 藤原宮跡 10月上旬~10月下旬 地図

37.ススキ(10月上旬~11月下旬)

吉野大橋のススキ写真 吉野大橋から東方面を眺めると吉野川の河原に一面ススキが

奈良県では関西を代表する「曽爾高原」のススキが屈指の名所です。

曽爾村「曽爾高原」ではハイキングルートを散策しながら一面のススキが広がる山岳の絶景。亀山という丘から見る湿地帯、山岳に沈む夕陽などが見事。鑑賞ポイントまで少し歩く必要があり駐車場も有料なので時間に余裕を持ち、安全な靴で来訪したほうがよさそうです。

県西で大阪府との境目になる「葛城山」は、ふもとからロープウェイで行く葛城山上駅に広がる「葛城高原」のススキが魅力的です。

奈良市の史跡公園「平城宮跡」では、広い園内にて特に2箇所「第二次大極殿と東院庭園の間」「朱雀門北側付近」で一面のススキを見ることができます。朱雀門や近鉄電車を背景にススキを撮影するのが魅力で、夕方にライトアップされる朱雀門が一層美しいです。

場所 名称 時期 本数 地図
御所市 葛城高原 10月上旬~10月下旬 地図
曽爾村 曽爾高原(曽爾~奥香落) 10月上旬~11月中旬 40ヘクタール 地図
奈良市 若草山 10月下旬~11月下旬 地図
奈良市 平城宮跡 10~11月頃 地図
吉野町 吉野大橋~上市橋 不明(10~11月頃) 地図

38.アメジストセージ(9月中旬~12月上旬)

馬見丘陵公園のアメジストセージ写真 馬見丘陵公園で花の道に沿って咲く紫のアメジストセージ

奈良県でセージ類の咲く場所は少しだけあります。

広陵町「馬見丘陵公園」は色々な花を見ることのできる広い公園で、園内のバラ園近くにある「花の道」にセージ類が咲きます。基本は紫色のアメジストセージですが、少しだけ黄色いセージもあわせて咲きます。

大和郡山市「速成寺」は観光用のお寺ではなく、地元住民の永代供養向けのお寺。春の芝桜が美しいお寺で、秋にはアメジストセージがお墓の周囲に華を添えます。

場所 名称 時期 本数 地図
広陵町 馬見丘陵公園 9月中旬~12月上旬 地図
大和郡山市 速成寺 10月上旬~11月上旬 地図

39.ダリア(9月下旬~12月上旬)

馬見丘陵公園のダリア写真 馬見丘陵公園の北エリア屈指の見どころとなるダリア

奈良県でダリアの名所としてはネット上だと1箇所「馬見丘陵公園」が名所です。

広陵町「馬見丘陵公園」では、北エリアにてメインとなるダリアが10月に見頃となります。また、皇帝ダリアも11月中旬~12月上旬に咲きます。

場所 名称 時期 本数 地図
広陵町 馬見丘陵公園:ダリア 9月下旬~11月上旬 1,000株 地図
広陵町 馬見丘陵公園:皇帝ダリア 11月中旬~12月上旬 地図

11月が見頃の花

40.秋バラ(10月上旬~11月下旬)

おふさ観音の秋バラ写真 裏路地でのんびり雰囲気のおふさ観音に鉢植えバラが咲く

奈良県では「霊山寺」「おふさ観音」「松尾寺」などバラが咲くお寺が名物で、春だけでなく秋もバラを楽しめます。

広陵町「馬見丘陵公園」は古墳群のある公園で、芝生広場などがあるとともに様々な花を楽しめます。園内の中央にある「花の道」にバラ園があり、26種類500本ほどのバラが咲きます。

奈良市「霊山寺(りょうせんじ)」では、国宝の本堂が見どころの寺院。200品種のバラが咲く庭園があります。

大和郡山市「松尾寺」は、日本最古の厄除け寺と言われる名刹。お花畑と呼ばれる境内の敷地にバラが植えられています。

橿原市「おふさ観音」は四季を通して花を楽しめて、特にバラが名物。4,000種類のバラが1本ずつ咲く、バリエーション豊かなお寺のバラ園です。

場所 名称 時期 本数 地図
広陵町 馬見丘陵公園 10月上旬~11月中旬 500株 地図
奈良市 霊山寺バラ庭園 10月中旬~11月上旬 2,000株 地図
大和郡山市 松尾寺 10月下旬~11月中旬 500株 地図
橿原市 おふさ観音 10月下旬~11月下旬 4,000株 地図

41.菊(10月下旬~11月中旬)

吉野山如意輪寺の菊写真 吉野山の如意輪寺で境内に並べられる菊の展示

奈良県で菊の展示が行われる名所は、主に3箇所。

奈良市「奈良公園バスターミナル」には「屋上庭園」があり、11月上旬あたりに「天平大菊人形展」が開催されます。歴史上の人物を表現した菊人形などが展示されます。

五條市「金剛寺」では菊展示「菊薬師」が行われ、大菊と小菊がそれぞれ飾られます。境内で特に地面付近も菊で彩るのが特徴です。

吉野町「如意輪寺」では、後醍醐天皇の生誕祝いとして菊が奉納展示されます。鉢植えの菊が約50鉢ほど展示。11月2日には後醍醐天皇御自作の木像が特別公開されるのも見どころ。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 奈良公園バスターミナル 10月下旬~11月上旬 地図
五條市 金剛寺 菊薬師 11月上旬 地図
吉野町 如意輪寺 11月上旬~11月中旬 地図

42.紅葉(10月下旬~11月下旬)

吉野山如意輪寺の紅葉写真 吉野山の如意輪寺で山門の階段から見る紅葉が見事

奈良県には各地で紅葉の名所があり、寺社仏閣から山並みまで魅力的な紅葉スポットがたくさん。

県内で一番早く紅葉するのは、上北山村「大台ヶ原」。標高1,695mの日出ヶ岳を主峰にした山岳エリアが順次色づいていきます。「大台ヶ原ビジターセンター」へ向かうと、途中の道路から紅葉を見ることができます。

桜の名所として名高い吉野町「吉野山」は紅葉の名所100選のひとつでもあり、寺社仏閣を含む道の上千本から下千本まで広く紅葉が分布。10月中旬から桜の木が色づくサクラモミジをはじめとして、11月に見頃の紅葉を楽しめます。

天理市「長岳寺」も紅葉の名所100選に選ばれており、824年に弘法大師が創建した歴史ある寺の境内でモモジやカエデが色づきます。池の付近や本堂など、寺の風情ある紅葉を楽しめます。

桜井市「談山神社」は丘の森にある古い神社で、十三重塔が見どころ。大小様々な社殿とともに紅葉を見ることができ、3,000本ほどあるカエデが赤く色づきます。見頃時期にはライトアップも行われます。

場所 名称 時期 本数 地図
上北山村 大台ヶ原(東大台、西大台) 10月中旬~10月下旬 地図
吉野町 吉野山 [紅葉100選] 10月下旬~11月下旬 地図
桜井市 長谷寺 10月下旬~12月上旬 地図
平群町 信貴山 朝護孫子寺 11月上旬~12月上旬 地図
天理市 長岳寺 [紅葉100選] 11月中旬~11月下旬 地図
桜井市 談山神社 11月中旬~12月上旬 3,000本 地図
奈良市 正暦寺 11月中旬~12月上旬 3,000本 地図
リンク:ウォーカープラス 奈良県の紅葉の名所17か所一覧

12月が見頃の花

43.イチョウ(11月上旬~12月上旬)

黄金の銀杏並木のイチョウ写真 天理教本部近くで豪快に色づき人も多い黄金の銀杏並木

奈良県では銀杏(いちょう)の名所がいくつかあります。

奈良市「奈良公園」にある「大仏池」では、イチョウの木がいくつかあり紅葉の穴場。イチョウの木の下でシカが過ごす姿を見ることができます。

天理市「黄金の銀杏並木」は、天理教本部前の親里大路通りにイチョウが並木を作ります。歩道橋の上から見渡す形で鑑賞できます。

県東には葉の上にぎんなんの実がなるオハツキイチョウの名所が2箇所あります。宇陀市「戒長寺」は高さ30mほどの巨木があり、本堂周辺が黄色いじゅうたんを広げます。曽爾村「門僕(かどふさ)神社」も鳥居のすぐ前にオハツキイチョウがあります。

1本イチョウの名所としては、葛城古道の途中にある御所市「葛城一言主神社」。「いちごんさん」の呼び名で親しまれており、本堂近くにそびえる「乳銀杏」と呼ばれるイチョウの巨木があります。

場所 名称 時期 本数 地図
奈良市 奈良公園 大仏池 11月上旬~11月中旬 地図
天理市 黄金の銀杏並木 11月上旬~12月上旬 600mの並木 地図
宇陀市 戒長寺 オハツキイチョウ 11月中旬~11月下旬 地図
曽爾村 門僕神社 オハツキイチョウ 11月下旬 地図
御所市 葛城一言主神社 11月下旬~12月上旬 1本 地図

44.メタセコイア(11月~12月)

まほろば健康パークのメタセコイア写真 まほろば健康パークの線路沿い道路のメタセコイア

奈良県でメタセコイアの木が紅葉する場所は少しあります。

広陵町「馬見丘陵公園」では、メタセコイアと似ており葉の付き方が異なるラクウショウの木があります。メタセコイアと同じようなオレンジ色寄りに紅葉する姿が魅力。

奈良市「メタセコイア公園」は地元向けの公園で、隣接する「あやめ池遊園」に比べると規模は小さいですがメタセコイアが10本前後まとまって植えられています。

大和郡山市「まほろば健康パーク」は、近鉄橿原線沿いにメタセコイアが並木を作っています。列車とメタセコイアという鉄道撮影も楽しめて、公園の駅近くというアクセスの良さも魅力。

場所 名称 時期 本数 地図
広陵町 馬見丘陵公園:ラクウショウ 11月中旬~12月上旬 地図
奈良市 メタセコイア公園 不明(11~12月頃) 地図
大和郡山市 まほろば健康パーク 不明(11~12月頃) 地図

45.さざんか(11月上旬~2月下旬)

馬見丘陵公園のさざんか写真 馬見丘陵公園のけやき広場近くで多く咲くピンクのさざんか

奈良県で山茶花(さざんか)の咲く名所はお寺が多く、紅葉とさざんかをあわせて楽しめる「不退寺」など各地で趣きが異なります。

奈良市「新薬師寺」は、聖武天皇の眼病平癒を祈願して建立されたお寺。境内には計40本ほどのサザンカがあり、ピンク、白、赤の花を咲かせます。

奈良市「白毫寺」は、天智天皇の皇子となる志貴親王の離宮跡。奈良三名椿のひとつとされており、椿だけでなくサザンカも庭の隅で見ることができます。

奈良市「平城宮跡」もサザンカの名所。築地塀跡に約500mにわたるサザンカの生け垣があり、加えて園内各所にサザンカが植栽されています。

場所 名称 時期 本数 地図
広陵町 馬見丘陵公園 11月上旬~2月下旬 地図
奈良市 大安寺 11月~12月 地図
宇陀市 滝谷花しょうぶ園 11月~1月 地図
奈良市 白毫寺 11月~2月 地図
奈良市 平城宮跡 12月~2月 地図
奈良市 不退寺 1月上旬~2月下旬 地図
奈良市 新薬師寺 1月上旬~2月下旬 40本 地図

まとめ

以上、奈良県を彩る花の名所の紹介でした。

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セシモ コイ(瀬下 恋衣)
趣味の国内旅行ライター

国内旅行が大好き。NIKON一眼レフで主に花や絶景を撮影し、写真を活かして当旅行サイトを運営。
旅行系Vチューバーとしても活動予定で、国内情報を解説するため勉強中。