
横浜から三浦半島を経て江の島や小田原まで、海の幸が豊富な神奈川県。
しらす丼、サザエ、マグロ、アジなど各地に名物の魚があり、一方で横浜家系ラーメンなどガッツリ系のグルメも豊富です。
今回は神奈川県の旅行者に向けて、神奈川県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。
セシモ コイ
神奈川県のグルメ分布図
神奈川県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。
A.神奈川県全域のグルメ
まずは、県全域で楽しめるグルメを紹介します。
01.サザエ料理(県全域)

横須賀市や三浦半島で採れる名物のひとつ、サザエ。定番のつぼ焼きなどの食べ方だけでなく、パスタなどでも提供するお店があります。
初夏から秋にかけて漁師による素潜りで、素手や磯金で採られます。夏の食材のイメージが強いですが、夏は産卵期のため旬は冬から春にかけてと言われます。
02.サンマー麺(県全域)

中華系の柔らかい細麺を使用した醤油ラーメン(塩ラーメンもあり)の上に、もやし入りの野菜あんかけをかけたトロみのあるラーメン。
具材はもやしを筆頭に細切りのニンジンやタケノコ、キクラゲ、豚肉、白菜、ニラや葉物などが使われ、炒めてから片栗粉などでとろみをつけるものです。
戦前の飲食店のまかない料理としての肉そばを原型として戦後の横浜で登場したと言われ、今では川崎、横須賀、相模原、厚木など広く扱われています。
サンマーメンは広東語で「生馬麺」と書き、新鮮な具を上に乗せるという意味。港で働く労働者が好んで食べたなど、名前の由来は諸説あります。
B.湾岸地域のグルメ
みなとみらい21・横浜中華街・川崎大師のある湾岸地域(横浜・川崎)のご当地グルメを紹介。
03.家系ラーメン(横浜市)

白く濁るほどに煮たてた豚骨ダシに鶏ガラを加え、醤油タレを合わせた「とんこつ醤油スープ」が特徴のラーメン。
横浜市で開店した吉村家が発祥店。のれん分けで支店が沢山広がり、横浜市内だけでも約150店舗、神奈川県内をはじめ国内外で1000店舗を超えます。
ほうれん草、チャーシュー、海苔3枚のトッピングが定番。ストレートで平打ち気味の太麺で、水色の丼で提供するお店が多いという特徴も持ちます。
のれん分けの際に系列だとわかるよう「〇〇家」という店名にしたお店が多いことから、家系(いえけい)ラーメンと呼ばれます。
[店一覧] 横浜市内店舗一覧とマップ
[店分布] 市内150店舗、全国1000店舗以上
[おすすめ店] 環2家 – 醤油寄りの香り高いスープが至極!家系の代表格
04.牛鍋(横浜市)
両親の金婚式のお祝い。横浜伊勢佐木町の牛鍋の老舗「じゃのめや」。50年長いよな〜 pic.twitter.com/ow4ic5YsMn
— Shiro (@comdenlock) 2014年3月15日
横浜では明治時代から牛鍋が親しまれている歴史があり、海外から牛鍋を食べる文化が入ってきた当時は大小様々なお店が存在したそうです。
関東大震災で多くのお店が廃業したものの、営業を継続できた創業100年以上の牛鍋屋さんが横浜にはいくつか残っています。
一般的なすき焼きは牛肉を焼いてから煮込むのに対して、牛鍋は牛肉を割り下でグツグツと煮るのが特徴とされています。白ネギ、しらたき、豆腐などの具材が入ります。
醤油味ではなく味噌で仕立てるお店もあり、現在は高級料理としての位置づけです。
[店一覧] 提供4店舗まとめ記事
[店分布] 市内に十数店舗
[おすすめ店] じゃのめや – ランチでお値打ちな黒毛和牛の牛鍋や高級牛肉も
05.かわさき餃子(川崎市)
川崎の天龍・銀座街店。いずま、うまい。当然、かわさき餃子みそに付ける。#町中華 pic.twitter.com/tQqfaSJ3nN
— AkiraSaito#齊藤聡 (@Sightsongs) 2018年10月25日
中華料理店を筆頭に餃子提供店が多い川崎市。古くから各店舗それぞれで味や形が異なることから、色々な餃子を楽しめる街です。
ご当地グルメとして条件を統一した餃子を提供することが困難なことから、タレを統一させる方向性で味噌ダレを調味料としてご当地グルメ化。
餃子に合う専用味噌として、かわさき餃子舗の会が「かわさき餃子みそ」を開発。横浜市、清川村で醸造した味噌に、川崎市内で醸造した醤油を隠し味にしたタレです。
認定店でかわさき餃子みそボトルが置かれており、好みで利用することができます。
[店一覧] 提供21店舗一覧とマップ
[店分布] 市内に認定店21店舗
[おすすめ店] 天龍本館 – 川崎で創業50年の老舗で野菜餃子や中華料理が揃う
06.川崎タンタンメン(川崎市)
今日も会社の近くの川崎タンタンメン✨👀 pic.twitter.com/2PnBCSARAc
— ジョニー・イシハラ (@born_in_chiba) 2019年1月30日
中華料理店の多い川崎市の名物、担々麺(たんたんめん)。四川料理の担々麺をもとに川崎の各中華料理店がアレンジし、幅広く色々な味の担々麺を楽しむことができます。
大半のお店で溶き卵を入れるのが特徴で、川崎タンタンメンならでは。店によってニラや豚肉を入れて、サラリとしたスープもあればあんかけタイプもあります。
川崎タンタンメンの代名詞として支店も増えている「元祖ニュータンタンメン本舗」では、塩味のスープをベースにニンニクと唐辛子で味付けしたものです。
ご飯にかけたタンタン飯や、焼きそば風や汁無し担々麺として出すお店も少しあります。
[店一覧] 提供14店舗まとめ記事
[店分布] 市内に十数店舗、東京都にもあり
[おすすめ店] 金華園 – 玉子タンタンメンとニラタンタンメン
07.川崎大師久寿餅(川崎市)
川崎大師にて
厄年じゃないけど厄除けと欲張って家内安全、健康、心願成就などなど色んなことを祈って来ました🙏🏻
祈祷後は屋台のもつ煮とモチモチポテトと久寿餅を食べてお腹パンパンになって帰宅( ̄┓ ̄)ゲフッ pic.twitter.com/LINWopQjWc— ゆかポンฅ՞•ﻌ•՞ฅ (@ykr31pnt11) 2020年1月14日
厄除け大師のひとつとして知られる「川崎大師」には、仲見世通りなどの参拝道の名物として葛餅(くずもち)があります。川崎大師では「久寿餅」という漢字で表記します。
うっかり水で濡らしてしまった小麦粉の再利用として考案したという逸話があり、江戸時代に川崎大師へ寄進した久兵衛の名前をとって「久寿餅」と名付けられたとされます。
大正時代には近隣に設立された「味の素工場」により、小麦粉から出る余剰のデンプンを久寿餅に転用できることから川崎大師に店舗が増えて名物となりました。
この歴史から、関西のようにくず粉を使用した透明に近いものではなく、小麦デンプンを使用した灰色がかった白色不透明のくず餅として関東の代表的な形となっています。
参拝道のお土産として購入できるだけでなく、一部の店舗では店内で久寿餅やくずもちパフェを食べることができます。付属する黒みつときな粉をかけて食べます。
[店一覧] 提供10店舗マップ
[店分布] 川崎大師周辺に10店舗ほど(店内飲食は数店)
[おすすめ店] 珈琲茶房 餅陣 住吉 – 代表的な住吉の久寿餅をパフェ的に
C.三浦地域のグルメ
鶴岡八幡宮・城ヶ島・三崎港のある三浦地域(横須賀・鎌倉・逗子・三浦・葉山)のご当地グルメを紹介。
08.しらす丼(鎌倉市)

相模湾と湘南海岸ではシラスの水揚げが多い、神奈川の海の幸の代表とも言える食材。特に、鎌倉と江の島のグルメとして有名です。
イワシなどの稚魚をしらすと呼び、透明感のある生しらすを使用した「生しらす丼」や、釜あげで白い身になった「しらす丼」を楽しめます。
[店一覧] 提供7店舗まとめ記事
[店分布] 不明、市内数十店舗
[おすすめ店] 新荘園 – 辛い味噌ダレが特徴!しらす乗せの汁なし担々麺
09.横須賀海軍カレー(横須賀市)

ペリーの来航以来、軍港として発展してきた横須賀。海軍で古くから調理されて各家庭へと伝わったルーツとなるカレーを、1998年に復刻。
サラダと牛乳を付けるのが認定店のルールで、基本は横須賀市内のみで提供されています。
お店により味や具材は様々ですが、日本海軍の軍隊食のレシピが記された海軍割烹術参考書をもとに復刻した味がベースとなります。
小麦粉を炒めてからカレー粉とスープを加えて煮込んでいく家庭的なカレーで、牛肉か鶏肉を具材として入れるお店が多いです。
10.三崎まぐろ(三浦市)

三浦半島の先端にある三崎港では、室町時代に漁業が始まり昭和の初めにマグロ漁が盛んに。
小網代の森や城ヶ島散策を楽しめる三浦半島。寿司やまぐろ丼を提供するお店も多いです。
京急鉄道から販売されている「みさきまぐろきっぷ」は、電車、バス、食事、観光を組み合わせて楽しめる三崎観光の定番切符です。
[店一覧] 提供11店舗まとめ記事
[店分布] 市内に数十店舗
[おすすめ店] 七兵衛丸 – マグロ刺身に加えて皮や白子でも楽しめる店
11.三浦どん(三浦市)
@さかな料理 まつばら
三浦どん(漬けマグロ、生しらす、釜揚げしらす)マグロがマジでうめえ…
しらすもうめえ…味噌汁が実は、カニの足が入ってるカニ汁で最高…
満足…#あきのうまいものめぐり pic.twitter.com/ra2xCXpmG4
— あき (@aki_6226) 2019年9月7日
温暖な気候に恵まれた三浦半島では、海の幸だけでなく山の幸も豊富。その三浦の新グルメとして、三崎港のマグロを主役にして地元の野菜も使用した丼「三浦どん」が登場。
三崎マグロを筆頭に三浦で水揚げされた魚介類、三浦半島で収穫された野菜を使用。四季折々で使用する野菜は異なり、季節感ある盛り付けで通年提供です。
マグロは醤油ダレに漬けたものや、自家製ダレで味付けしたステーキなどお店によって様々。
[店一覧] 提供6店舗一覧と紹介記事
[店分布] 市内に6店舗(魚音、まつばら、いろは寿し、豊魚、てん心、福の家)
[おすすめ店] さかな料理まつばら – しらす添えの三浦どん
12.ウツボ丼(三浦市)
【三浦市エリア情報】新名物に「ウツボ丼」!三崎港町まつりでお披露目へ/http://t.co/QzRCC9Vv pic.twitter.com/6p1EXiLp
— センチュリー21富士ハウジング (@century21shonan) 2011年10月21日
城ヶ島周辺の浅瀬に生息するウツボは、他の魚を脅かすウナギ目に属する細長い魚。古くから地元漁師が食べているものですが、これを丼として新たなグルメ化。
ゼラチン質が多く含む皮はモチモチとした食感で、白い身は脂が乗っているもの。骨が多くて調理が大変なものの、試行錯誤の末に店で提供できるようになったそうです。
お店によって調理法は異なり、唐揚げ丼などで楽しめます。
[店一覧] 提供4店舗一覧と紹介記事
[店分布] 市内に4店舗(潮風、磯料理いけだ、そば新、小浜屋)
[おすすめ店] 磯料理いけだ – ウツボ丼や海鮮丼の店
D.湘南地域のグルメ
江の島・サザンビーチ・丹沢大山のある湘南地域(藤沢・平塚・茅ヶ崎・秦野・伊勢原・寒川・大磯・二宮)のご当地グルメを紹介。
13.藤沢炒麺(藤沢市)
バイト先でもある古民家食堂「ごんばち」で書き初め!!!
ついでに藤沢炒麺というご当地焼きそば食べてきたけど激ウマだった。今年6月に閉店するのが悲しすぎる。まじで良い場所だから、SFC生はぜひ書き初めがてらご飯を食べに行って欲しい。https://t.co/I2iM2jrjXZ pic.twitter.com/BfZ1dXQoFl
— 菅田悠介@小田原罠オーナー (@tayusuga) 2018年1月15日
藤沢産小麦を製粉から製麺まで地元で行い、ほんのり塩味で仕上げる藤沢炒麺(ちゃーめん)。
古くは小麦の栽培が盛んだった藤沢で、地元住人が遊休農地を活用して小麦栽培を復活。2009年頃にNPO法人地域魅力が主体となってPR。
製麺にて小麦の皮を残すことで、香りが良くて茶色っぽく独特の食感に仕上がるのが特徴。藤沢で生産される野菜やお肉の具材も魅力です。
[店一覧] 提供4店舗まとめ記事
[店分布] 市内に4店舗(提供しなくなったお店も)
[おすすめ店] 元祖へっころ谷 – 創作ほうとうが名物の居酒屋さん
14.村岡マヨやきそば(藤沢市)
#みっく飯
村岡マヨ焼きそば
もはや定番、何回でも言うけど食べるラー油が最高 pic.twitter.com/PIZ4zVIFd2— 小日向みっく (@mick_2nd) 2016年10月1日
湘南藤沢グル麺コンテスト第1回グランプリを獲得した、藤沢市村岡の料理サークルにて作り始めたのが由来という地元独特のご当地グルメ。
藤沢産の食材を極力使用し、オイスターソースをベースにして炒めた太麺のソース焼きそば。
マヨネーズとラー油で仕上げるのが特徴で、各店それぞれ作り方が異なります。
[店一覧] 提供5店舗まとめ記事
[店分布] 市内に5店舗(提供しなくなったお店も)
[おすすめ店] お好み焼きじゃんじゃん – 神戸出身店主によるお好み焼き屋
15.江の島丼(藤沢市)

甘めに味付けしたダシでサザエの身を煮て、タマネギとともに卵でとじた玉子丼。しらすなどの素材を一緒に入れるお店もあります。
明治末期に作られ始めたとされ、当初は江の島で採れたサザエを用いた「サザエ丼」と呼ばれていたものが、他の産地に替わり現名称で定着。
[店一覧] 提供5店舗まとめ記事
[店分布] 市内に数店舗
[おすすめ店] 江之島亭 – 江の島展望台近くで生しらす丼などが名物
16.茅ケ崎サザン(茅ケ崎市)

茅ケ崎で多くの居酒屋が扱っている、ご当地カクテル。
地元素材は使用していないですが、19世紀にアメリカのニューオリンズで登場したリキュール「サザンカンフォート」を使用したお酒です。
赤いリキュールですが、お店により配合は独自のため味や色が各店舗で様々。海の街なだけあってトロピカルに仕上げるお店が多く、ハイビスカスやレモン添えで出してくれるお店も。
2014年7月5日の海開きとともに誕生し、2014年末には10店舗でコンテストを実施。それが今では取り扱う居酒屋が65店舗ほどに増えて定着しています。
17.さむかわ棒コロ(寒川町)
湘南の寒川町でココイチに入ったら、限定メニューの「さむかわ棒コロ」があった!
玉ねぎ、豚肉、チーズ、バターなどの具を、春巻きの皮で巻いた、長さ20cmのコロッケ。
味はクリームコロッケって感じだけど、皮がカリッと揚がっていて、おやつ感覚で食べると美味しい♪#さむかわ棒コロ pic.twitter.com/0ZMPvU2Y1n— Hirotaka (@tabi_gari) 2018年11月30日
じゃがいも餡を生春巻きの皮で包んだ、寒川(さむかわ)ご当地の棒コロッケ「棒コロ」。
食べ歩き向けとしてソースを付けずに食べられるよう、具材にしっかりと味付けがなされます。店舗ごとに具材は異なり、チーズ、海老、カレーなどバリエーション豊富です。
20cmほどの棒状で提供されるのが基本で、揚げて提供されます。チェーン店のココイチでも寒川倉見店限定メニューとして棒コロが存在します。
[店一覧] 提供9店舗一覧PDF
[店分布] 市内9店舗
[おすすめ店] 猿蟹 – カラオケBOX受付に併設された食堂
18.大山どうふ(伊勢原市)
無事下山。
登りも下りも無心になれたな。
食事は大山どうふセット pic.twitter.com/RnP459l3WO— Setsuko🕊 (@un_sept) 2018年5月26日
ハイキングを楽しめるコースもある丹沢大山エリアにて、阿夫利神社や大山寺の参拝道には豆腐を扱う料理屋さんが多く軒を並べます。
大山の良質な水が「豆腐作りに向いている」「冷水で大量に長く保存できる」ことから、参拝者向けにたくさんの食事を振舞う目的で古くから作られていたのだとか。
湯豆腐をはじめとして精進料理として様々な食べ方で楽しむことができ、大山の名物といえば豆腐と言える名物です。
また、3月には豆腐をテーマとした「大山とうふまつり」が開催され、直径4メートルの大鍋で作る仙人鍋などイベントでにぎわいます。
[店一覧] 提供28店舗一覧とマップ
[店分布] 参道に28店舗ほど
[おすすめ店] かんき楼 – 緑に囲まれたログハウス調で大山豆腐や猪鍋あり
19.相州落花生(秦野市)

日本の落花生栽培の発祥は神奈川県西部と言われており、明治時代に横浜で売られていた落花生の種子を育てたのが始まりとされています。
秦野市、二宮町、大磯町のそれぞれで発祥の地を主張しており、豆菓子の販売も盛んです。
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[店分布] 秦野市、二宮町、大磯町などに数店舗
[おすすめ店] 煎豆屋 新松田駅前店 – 春限定のさくら豆が魅力の豆菓子販売店
E.県央地域のグルメ
宮ヶ瀬ダム・城山ダム・相模湖のある県央地域(相模原・厚木・大和・海老名・座間・綾瀬・愛川・清川)のご当地グルメを紹介。
20.海老ラーメン(海老名市)

海老名に最近増え始めた、海老を使用したラーメン。桜エビなど小さい海老を使用し、濃厚な味噌のスープで提供するお店が多いです。
特に歴史があるわけではなさそうで、海老名という地名から海老ラーメン提供店が登場。
海老名駅のビナウォークや、東名高速道路の海老名サービスエリアなどにお店があります。
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[店分布] 市内に数店舗
[おすすめ店] 古寿茂 海老名店 – 黄色い縮れ太麺と豚骨醤油スープが旨い
21.鮎料理(相模原市)
相模原緑区の『城山もみじ祭』に遊んできました!
1枚目 津久井漁協の鮎の塩焼き
2枚目 米軍ジャズバンド
3枚目、4枚目 相模原ご当地アイドルつぶドルさんによる東京五輪ロードレースの紹介グランドに沢山のお店が並び、多くの方が来られて楽しいお祭りでした!#相模原#もみじ祭 pic.twitter.com/QKRFc6SLgS
— うち牧場@すず推し (@uti_f) 2018年10月21日
鮎(あゆ)釣りのスポット、相模川。天然遡上の鮎は6月に解禁されて、竿や網を用いた釣り人が相模川に集まります。
鮎自体は増加傾向にあるものの、釣り人が減っている上に鮎を扱う飲食店が少ないことから知名度は低め。塩焼き、甘露煮、鮎めし、一夜干しなどで楽しめます。
相模原市内の料亭でメインに扱われる他、厚木市でも取り扱い店舗があります。また、お祭りや花火大会で塩焼きが提供されることもあります。
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[店分布] 市内に数店舗
[おすすめ店] 川魚料理やまもと – 相模川の近くで鮎の塩焼きなどのある和食処
22.にごみうどん(相模原市)
お昼は味噌にごみうどん pic.twitter.com/KNK9atNi6L
— 雲宮@音ゲー駅メモ鉄むす (@Kumomiya_oet) 2018年3月17日
野菜を具とした汁で直接うどん麺を煮込んだ、うどん料理。ニンジン、大根、シイタケ、油揚げなどに白ネギやホウレン草をトッピングし、平打ち麺を使用する傾向。
相模原市の津久井地域の郷土料理。稲作が不向きな土地柄として、小麦粉の麺料理が発展したと言われています。
名前の由来は汁が濁ることや、煮込みうどんが方言で「にごみ」に訛ったなど諸説あり。
地域により味噌と醤油のどちらを使うかが分かれる傾向があり、城山地区では醤油、藤野地区では味噌、津久井地区と相模湖地区では醤油と味噌の両方を使用。
23.厚木シロコロホルモン(厚木市)

厚木市を中心に提供されるホルモン焼き料理で、2008年のB-1グランプリ優勝で一躍有名に。
一般的に腸を割いてボイルして提供されるホルモンですが、厚木では管状のまま割かずに生のまま提供されており柔らかく脂が豊富です。
戦後に本厚木駅周辺でホルモン焼き店が増えたことで、新鮮なホルモンが流通しやすい土地柄。
24.あつぎとん漬(厚木市)

豚肉に炊き味噌を塗り重ねてじっくり漬け込んだ豚肉料理、とん漬(とんづけ)。
ホルモン屋や定食などで提供され、国産豚と秘伝の味噌を使用した老舗など飲食店だけでなく専門店の土産販売店もあります。
江戸末期に四足動物の肉を嫌う武士に振舞うために、豚肉と気づかれないよう味噌を塗って提供したのが由来とされています。
厚木エリアの清川村の名産「清川恵水ポーク」を使用したとん漬もあり、綾瀬市でも「豚みそ漬」の名前で販売されています。
25.厚木バーガー(厚木市)

厚木で古くからの名物豚肉料理「とん漬」をイングリッシュマフィンで挟んだバーガー。
古くから養豚が盛んな厚木市の豚肉を使用した、ご当地バーガーです。
厚木の活性化のために考案された料理で、パン屋、カフェ、中華料理店などで提供あり。
F.西湘地域のグルメ
小田原城・箱根温泉・丹沢湖のある西湘地域(小田原・南足柄・箱根・湯河原・真鶴・中井・大井・松田・山北・開成)のご当地グルメを紹介。
26.小田原おでん(小田原市)

早川漁港を持つ港町として新鮮な魚を楽しめる小田原では、全国区の名産品「かまぼこ」を筆頭にさつま揚げなど練り物製品が豊富。
その練り物を活かした飲食店メニューとして考案された、町おこしの新名物「おでん」。
肌ツヤ良く、きめ細かく、弾力ある小田原の練り物に、漁港の素材のダシが魅力。小田原市の「曽我梅林」に由来した名物の梅味噌を付けて食べるのも特徴のひとつです。
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[店分布] 市内に数店舗
[おすすめ店] 小田原おでん 本陣 – ランチのミニビールセット!美味しいおでん
27.鯵、アジフライ(小田原市)

小田原の代表的な魚として平成13年に「小田原市の魚」として制定された、市内で取り扱いが多く春に漁獲される鯵(あじ)。
早川漁港で採れる銀色の皮が特徴の真アジに加え、新鮮ゆえ味が劣らない青アジも見かけます。刺身、海鮮丼、なめろうとして楽しめます。
そして、小田原ではアジフライの提供店が多いのも特徴。世間一般的なアジフライと異なり、ふわっとした白身は名物にふさわしい味です。
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[店分布] 市内に数店舗
[おすすめ店] 田むら銀かつ亭 小田原店 – とんかつの名店が作るアジフライ!
28.小田原どん(小田原市)

小田原の食材を1つ以上使用した、ご当地どんぶり。小田原の伝統工芸品「小田原漆器」に盛り付けるのが基本で、海鮮などを楽しめます。
ご飯の上に乗せる素材は貝類、しらす、アジなど魚が多い一方で、ローストビーフや足柄牛を乗せて提供するお店もあります。
調理法も刺身に限らず、つみれや練り物、揚げたカツ、漬け丼、お茶漬けなど種類豊富です。
29.小田原系担々麺(小田原市)

1975年に小田原市で創業した中華料理「四川」を発祥とし、修行をして暖簾分けしたラーメン屋が小田原市内に広がったことで小田原系担々麺として確立。
発祥店ではひき肉、ザーサイ、ニンニク、豆板醤を使用した、とろみのある甘辛いあんかけのスープが特徴。お店によって具材や味は異なります。
[店一覧] Wikipedia店舗一覧
[店分布] 小田原エリアに4店舗ほど
[おすすめ店] 玄や – 松田駅近くのラーメンでカレー担々麺あり
30.足柄牛コリコリ焼き(開成町)

県西の足柄の銘柄牛「足柄牛」のバラ肉(トモバラと呼ばれる部位)を焼いた、焼肉の鉄板料理。
少し硬めに焼き上げることでコリコリとした歯ごたえになることから、開成町飲食店組合にて「コリコリ焼き」と命名したご当地グルメです。
もともとは居酒屋「かっぱ」で提供されていたメニューで、店主が組合長に就任したことをキッカケに町のグルメとして展開。
甘辛い韓国風タレや味噌ダレなどお店により味付けは異なり、地元産のお米を使用した丼ぶりで提供するお店などがあります。
[店一覧] Google検索結果
[店分布] 町内に数店舗
[おすすめ店] 久里藤 – 地元向け居酒屋でご当地の味
31.足柄まさカリー(南足柄市)
おはようございます。
11月13日 本日の和膳です。
メインはB級グルメの日、足柄まさカリー風です😋#シブヤ食品 #仙台 #お弁当 #特選和膳 pic.twitter.com/VOfPiHbYkK— お弁当のシブヤ食品 (@shibuyashokuhin) 2018年11月13日
足柄山で育った金太郎のまさかりをモチーフにして、南足柄市と足柄上郡5町を中心に提供されているご当地カレー。
天然素材のみで味付けした伝統的なカレーは、箱根の富士屋ホテルの総料理長が監修。地元ブランドの足柄牛を使用したものです。
坂田金時の息子「金平」が語源となった「きんぴらごぼう」にあやかり、ごぼうを具材として使用しているのも特徴。
まさかりの形をした皿に盛られた足柄まさカリーライスを筆頭に、カレーパン、カレーうどん、丸型フランスパン「黄金のPOT」などの形で食べることができます。
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[店分布] 不明、市町村内で数店舗
[おすすめ店] 金太郎茶屋 – 金時山登山の頂上で食べるカレーうどん
32.わかさぎ料理(箱根町)
箱根にはわかさぎカレーというものがあるらしい pic.twitter.com/87is2i1HFy
— STURM@Cat (@sturm_general) 2017年8月25日
箱根町の町の魚にも指定されている、公魚(ワカサギ)。
芦ノ湖の湖畔で提供するレストランが多い、箱根観光の定番グルメ。芦ノ湖で育ったワカサギをフライ、南蛮漬け、カレーなどで食べることができます。
1918年に茨城県の霞ヶ浦から移植され、芦ノ湖独自の採卵技術も確立されたことから稚魚放流も盛ん。3~12月に漁が行われ、特に秋が美味しいと言われます。
33.湯河原ラーメン(湯河原町)
ムンムンオススメラーメン、湯河原の飯田商店が定休日だったため、別なお店へ( ˘ω˘ ) スヤァ…
昔ながらのちょっと甘め醤油スープでした( *˙ω˙*)و グッ!
餃子も野菜多めで美味( ˘ω˘ ) スヤァ…湯河原ラーメン にこり pic.twitter.com/CaakulMV4r
— Danさん (@toppinglove777) 2019年4月27日
豚骨醤油スープに平打ちの縮れ麺を主軸とする、湯河原で提供されるラーメン。小田原ラーメン、小田原系ラーメンとも呼ばれます。
白濁させない澄んだ豚骨醤油ベースのスープは、さっぱりとした香ばしい味。脂で覆ったスープ表面により甘くまろやかで、ワンタンや三つ葉を乗せるお店が多いのも特徴。
1930年頃に湯河原町で創業したラーメン屋「味の大西」を発祥とし、お店で修行して小田原エリアに店舗が広がっていったと言われています。
[店一覧] 提供19店舗一覧PDF
[店分布] 湯河原町内を中心に19店舗
[おすすめ店] にこり – 飯田商店の姉妹店で中華そばを
34.たんたんたぬきの担々やきそば(湯河原町)
今日のランチは🍴たんたんたぬきの担々やきそば♡ pic.twitter.com/8wA6RWpEsN
— キョン♡ (@smakyon) 2017年5月20日
温泉地の湯河原には「たぬきが見つけた温泉」として、たぬきが傷を癒したという昔ばなしが語り継がれています。
そんなたぬきの伝説と童謡「たんたんたぬき」をモチーフに開発した、担々麺の味付けで仕上げたご当地焼きそばです。
練りごま、トウバンジャンで味付けしたピリ辛ソース。地元産レモンやオレンジを用いた「湯河原柑橘系」と、温泉玉子が乗った「温泉玉子系」の2系統が主に提供されます。
G.神奈川県全域のマイナーグルメ
35.チート(県全域)

豚の胃袋を肉流通業者が「チート」という呼び方をしたのが始まりで、特に神奈川県でこの呼び方で提供されることが多い食材です。
横浜市の日ノ出町にある中華料理店「第一亭」がドラマ「孤独のグルメ」で紹介された際のメニューとして有名。
県内で色々な調理方法で提供されています。焼肉店の肉のひとつとして、炒め物としてニンニクなどで、そして茹でた後にポン酢などであっさりと。
まとめ
神奈川県以外でも楽しめる横浜家系ラーメンを筆頭に、鎌倉のしらす丼や三浦半島のマグロなど魚介類も楽しめる立地。
厚木シロコロホルモンなど内陸でも名物があり、B級グルメへの取り組みも行われている県として今後も期待できます。
以上、神奈川県全般のご当地グルメ特集でした。