富士五湖や登山で楽しめる富士山の絶景ポイントが美しく、昇仙峡などの渓谷から清里などの別荘地まで自然豊かな山梨県。
ぶどう園の広がる甲府盆地も展望地がいくつもあり、リニア展望台なども楽しめるスポットです。
今回は、インスタ映えするフォトジェニックな山梨県の絶景を紹介していきます。
セシモ コイ
A.富士(県南東)地域の絶景
富士山5合目・忍野八海・富士五湖のある富士地域(富士吉田・山中湖・西桂・富士河口湖・鳴沢・忍野・道志)の絶景スポットを紹介。
01.山中湖 パノラマ台駐車場(山中湖村)
富士山の山梨側にある富士五湖の中で一番東にある「山中湖(やまなかこ)」は、富士山の東側から富士を背景に湖を撮影できるスポットがいくつかある湖。
湖畔にはカフェやレストランなどがあるとともに、ボートや散策路も用意されています。
湖畔も魅力的ですが、峠道の途中から富士山と山中湖を一望するビューポイントといえば「パノラマ台駐車場」。静岡県との県境にある三国峠へ向かう途中にあります。
駐車場とはいえドライブウェイ途中の一時休憩用なので台数は少なく、定番スポットとして路肩への駐車がなされることもあり注意が必要です。
富士山の右手前に山中湖が広がり、手前にススキが生えて黄金色に染まる時期になると富士山のてっぺんも雪がしっかりかぶって一層美しくなります。
[住所] 山梨県南都留郡山中湖村平野514(地図)
02.山中湖 長池親水公園(山中湖村)
先ほど紹介した山中湖にて、湖畔で富士山を見ることのできる代表的なポイントが「長池親水公園」。無料駐車場も80台分あり、ドライブやサイクリングの休憩地点となる場所です。
湖の北側にある湖岸の公園で、湖を広く見渡せるとともに湖越しに富士山がそびえる姿を見ることができます。サイクリングロードの中継地点として、東屋などが整備されています。
風の弱い日には山中湖畔に映る「逆さ富士」も見どころ。さらに11月中旬もしくは2月初旬には、富士山の山頂付近に夕日が沈む「ダブルダイヤモンド富士」もカメラマンに人気です。
[住所] 山梨県南都留郡山中湖村平野3222(地図)
[駐車場] 普通車80台 無料
03.河口湖 大石公園(富士河口湖町)
富士五湖の中でも人や車が一番集中しやすい「河口湖(かわぐちこ)」には観光施設も多く、その中で「河口湖自然生活館」のある公園「大石公園」が定番ビューポイントのひとつ。
河口湖の北岸の大石地区にある公園。河口湖を広く一望でき、富士山がそびえる姿をしっかり捉えることができます。
花を楽しめるスポットとしても人気で、園内には90種類以上の花々が四季折々楽しめます。特に、6月末頃のラベンダーや秋のコキアが赤く色づく景色などが見どころです。
公園には無料駐車場が広く用意されており、農産物直売所「おおいし屋」が観光協会により運営されています。ソフトクリームなどもあります。
[住所] 山梨県南都留郡富士河口湖町大石2525-11(地図)
[駐車場] 普通車40台 無料
04.西湖 根場浜(富士河口湖町)
富士五湖の真ん中に位置する「西湖(さいこ)」はヒメマスなどが育つ湖で、南側には青木ヶ原樹海が広がるエリアです。
富士山の展望を楽しめるポイントは少なめですが、代表的なのが湖の西端にある「根場浜(ねんばはま)」。「西湖」と書かれたモニュメントもあり、記念撮影にも向いています。
駐車場から砂浜へとすぐに降りていきやすく、弓なりの砂浜に手こぎボートが並ぶ光景。砂浜と富士山という構図で撮影できるポイントのひとつです。
[住所] 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2502(地図)
[駐車場] 普通車28台 無料
05.西湖 いやしの里根場(富士河口湖町)
先ほどの根場浜からすぐ近くにある、約20棟の茅葺き屋根の家屋を復元して昔なつかしい日本の原風景が広がる観光名所「いやしの里 根場(ねんば)」。
それぞれの家屋は食事処や体験教室などで、有料にて様々な工芸体験を楽しめます。資料館、ギャラリー、お土産などもあり大型バスでの来訪にも対応している施設です。
屋外では茅葺き屋根の家屋と富士山という構図で撮影できるのが魅力。4月末頃にはしだれ桜、10月末頃には紅葉も見頃となり、季節を感じさせる雰囲気もあるスポットです。
[住所] 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖根場2710(地図)
[駐車場] 普通車120台 無料
06.精進湖 他手合浜(富士河口湖町)
富士五湖のひとつ「精進湖(しょうじこ)」。古くは西湖とつながったひとつの湖だったものが、西暦864年の富士山噴火でふたつに分断されてできたのが西湖と精進湖です。
精進湖の代表的なビューポイントは「他手合浜(たてごうはま)」で、湖の西側に位置する砂浜。山田屋ホテルやカフェにキャンプ場などもある、駐車場も整備されたスポットです。
他手合浜から見る富士山の風景は「子抱き富士」と呼ばれ、富士山の手前に位置する裾に小さな丸い山があることから親が赤子を抱いているように見えます。
[住所] 山梨県南都留郡富士河口湖町精進298(地図)
[駐車場] 普通車120台 無料
07.本栖湖 展望公園(富士河口湖町・身延町)
富士五湖の中で一番西側にある「本栖湖(もとすこ)」は、湖の東側が富士河口湖町で西側は身延町という町境のある湖です。
ちょうど国道300号と本栖湖畔線が分岐するポイントに「展望公園」があり、東屋が設置されているとともに歩道から本栖湖と富士山を一望できます。
コバルトブルーの色合いに定評のある本栖湖で、湖を広く見渡すことができるのも特徴。
なお、登山をする方であれば、ここから中ノ倉峠展望地へと登ると「千円札裏側の富士山撮影場所」の景色を楽しめます。
[住所] 山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉(地図)
[駐車場] 無料
B.都留(県東)地域の絶景
リニア見学センター・田原の滝・猿橋のある都留地域(大月・都留・上野原・丹波山・小菅)の絶景スポットを紹介。
08.甲斐の猿橋(大月市)
大月市で桂川に架かる「猿橋(さるはし)」は、日本三奇橋のひとつとして国の名勝に指定されている木造の橋です。
吊り橋とは異なる、江戸時代から日本で造られていた「刎橋(はねばし)」という架橋形式。両岸の岩盤に木材を斜めに差し込んだ土台によってアーチを作るものです。
猿が小川を渡る際に体を支えあって橋を作ったことをヒントとした技法で、斜めの刎ね木が幾重にも重なる姿を猿に見立てたのが名前の由来です。
現在では歩行者専用となっていて渡ることができるとともに、手前のコンクリートの道路橋から渓谷を見下ろす形で猿橋を見る構図も魅力的です。
猿橋駅から徒歩で来訪でき、車で甲州街道沿いにある名所でもあります。橋のすぐ近くには茶屋もあり、紅葉スポットとしても有名です。
[住所] 山梨県大月市猿橋町55(地図)
C.峡東(県央)地域の絶景
笛吹川フルーツ公園・石和温泉・大菩薩峠のある峡東地域(笛吹・山梨市・甲州市)の絶景スポットを紹介。
09.新道峠 FUJIYAMAツインテラス(笛吹市)
~新道峠からの富士山眺望スポット~FUJIYAMAツインテラス2021年7月31日オープン! https://t.co/Sg0FRXGuO7
良い眺めっ!😊😊😊 pic.twitter.com/BMCaCfQeHK
— 山梨県 石和温泉 ホテルふじ (@HOTEL_FUJI) 2021年8月4日
甲府盆地と富士五湖を隔てる山脈「御坂山塊」にて、かつての展望地「新道峠第一展望台」の近くで2021年7月31日にオープンした展望ウッドデッキ「FUJIYAMAツインテラス」。
もともと「新道峠」は登山口「水ヶ沢林道終点」のすぐ近くにあり、車で行けた展望地。御坂山塊の最高峰となる黒岳へと向かう登山口で、登山口のすぐ近くに第一展望台があります。
新しく「FUJIYAMAツインテラス」が作られたことで「水ヶ沢林道」は一般車両通行禁止に。沢妻亭、おごっそう家、藤原邸から無料送迎バスが出ています。(コロナの影響で一時運休)
笛吹市に位置づけられますが、甲府盆地ではなく南側の富士山を一望できるビューポイント。眼下に河口湖と街並みが見えて、ウッドデッキもオシャレなものです。
[住所] 山梨県笛吹市芦川町上芦川(地図)
10.笛吹川フルーツ公園(山梨市)
笛吹川フルーツ公園からおはようございました。
福島からぶっ通しで運転したので仮眠とりますわ。 pic.twitter.com/KGp5dBeO2D— ひきちゃ (@hickey2110) 2020年9月21日
甲府盆地の北側に位置し、傾斜地に造られた「笛吹川フルーツ公園」。果樹園が点在する道路「フルーツライン」沿いにある公園です。
新日本三大夜景のひとつに選ばれた、山梨県内屈指の夜景スポットとしても有名。公園内から甲府盆地の街並みを一望でき、公園の近くにある「名前のない展望台」も。
講演にはアスレチック遊具やドーム型の屋内遊技場があり、公園の端に温泉「ぷくぷく」があるのに加えてさらに山方面へ車で行くと有名な露天風呂「ほったらかし温泉」があります。
[住所] 山梨県山梨市江曽原1488(地図)
D.中北(県北)地域の絶景
甲府城・昇仙峡・清里高原のある中北地域(甲府市・甲斐市・中央市・北杜・韮崎・南アルプス市・昭和)の絶景スポットを紹介。
11.尾白川渓谷 千ヶ淵(北杜市 白州)
国道20号沿いにある道の駅「はくしゅう」から西の細道へと入っていくと、温泉やキャンプ場の奥に尾白川が織り成す渓谷のハイキングコース「尾白川渓谷」があります。
本格的な登山として甲斐駒ヶ岳の登山口のひとつに位置づけられている場所ですが、簡単な自然の散策であれば駐車場から片道徒歩15分ほどで来訪できる「千ヶ淵」が観光向きです。
駐車場から木々に覆われた土の遊歩道を歩いていくと「甲斐駒ヶ岳神社」の鳥居と本殿が迎え、その脇にある吊り橋を渡ってすぐ河原沿いに歩くと「千ヶ淵」という滝があります。
渓谷の川沿いから見る、エメラルドグリーンの滝つぼが美しい滝です。
付近にある日帰り温泉施設には噴水広場もあり、宿泊施設、バーベキュー広場、キャンプ場など自然豊かなエリアで水のキレイさにも定評があります。
[住所] 山梨県北杜市大泉町西井出(地図)
12.東沢大橋展望台(北杜市 清里)
今日の紅葉は定番中の定番、東沢大橋(赤い橋)の展望台から。オレンジ色が濃さを増して、見頃も終盤にきている事を教えてくれています。 pic.twitter.com/k4WnI6dEPb
— 清里観光振興会 (@kiyosato_aozora) 2015年10月21日
清里の「清泉寮」から車で近い「東沢大橋」は、川俣川の渓谷に架かる赤い欄干が目立つ橋。高低差のある渓谷に雄大な八ヶ岳の山並みが続く絶景を楽しめます。
橋の近くで道路脇にある「東沢大橋展望台」に駐車場があり、遠く八ヶ岳と橋の周囲を包む豊かな山々を一望できます。特に紅葉時期の美しさは清里屈指。
橋の上で展望を楽しむ人もおり、V字に近い高さのある崖を上から見下ろすのもスリリング。
[住所] 山梨県北杜市大泉町西井出(地図)
13.中野の棚田(南アルプス市)
甲府盆地の西側で北岳のふもとにある南アルプス市にて、富士山を背景に撮影できる段々畑の田んぼ「中野の棚田」。
青々とした夏から黄金色になる9月まで田んぼが美しく、水を張った時期もまた魅力。棚田の先に甲府盆地が広がり、黒岳や御坂峠の山並みの奥に富士山が見える構図です。
また、車ですぐ近くにある「北伊奈ヶ湖」と「南伊奈ヶ湖」も、無風だと木々が反射して森に囲まれた湖の美しさを楽しめる紅葉の名所です。
[住所] 山梨県南アルプス市中野(地図)
14.平岡の棚田(南アルプス市)
南アルプス市で富士山を背景に撮影できる棚田として、先ほどの「中野の棚田」とセットでめぐりやすい立地の「平岡の棚田」はさらに特徴的。
手前の高台から奥へと段々が下がっていく棚田は、右手前から奥へと伸びていく直線道路がいいアクセントに。遠く富士山が見える天気のいい日は特に美しいです。
[住所] 山梨県南アルプス市あやめが丘2128-1(地図)
15.桃花橋ループ(南アルプス市)
中部横断自動車道の白根ICから西にある「桃花橋(とうかきょう)」。里山の斜面に道路を通す際の高低差を埋めるために、円を描きながら斜面をのぼるループ状で作られています。
ループ橋の上側にある広場「桃花橋公園展望台」には駐車場が数台あり、富士山と甲府盆地を一望できます。春の桜と富士山の構図や、夜景も美しいとのこと。
ループ橋の下側にも「桃花橋公園」があり、こちらも駐車場が数台あります。平地に桃の木が数本植えられており、3月の開花時期には桃の花と背景のループ橋という構図が見事です。
[住所] 山梨県南アルプス市曲輪田新田706-9(地図)
16.伊奈ヶ湖(南アルプス市)
南アルプス市にて木々に囲まれた県道108号を山方面へと進んでいくと、櫛形町に「伊奈ヶ湖」という小さな湖があります。
一帯はキャンプ場などの施設があり、湖としては県道沿いにある「南伊奈ヶ湖」とロッジの先にひっそりと存在する「北伊奈ヶ湖」の2つがあります。
木々に囲まれた湖のためエメラルドグリーンに色づく湖面が特徴で、静かな散策路から湖を見ることができます。初夏には菖蒲池園地を花しょうぶが彩る光景も楽しめます。
[住所] 山梨県南アルプス市上市之瀬(地図)
17.あやめ橋から見る富士山(南アルプス市)
南アルプス市を流れる川はいくつかあり、その中でスタジアムやプールなど運動施設がある櫛形エリアを流れる「滝沢川」沿いは散策向きののんびりした雰囲気。
特に「あやめ橋」付近から南東方面をのぞむと、富士山を背景にした河畔の風景を見ることができて山梨県らしさを感じるもの。背中側には南アルプスが連なる風景もあります。
川沿いには「柿平どんぐり公園」や「滝沢川公園」など、芝生や遊歩道が整備されており全体的に美しい景観が保たれています。
[住所] 山梨県南アルプス市小笠原(地図)
E.峡南(県南西)地域の絶景
身延山久遠寺・太鼓堂資料館・福士川渓谷のある峡南地域(早川・身延・南部・富士川・市川三郷)の絶景スポットを紹介。
18.太鼓堂資料館(富士川町)
太鼓堂(富士川町民俗資料館)
今日は残念ながら外観見学のみ️
旧増穂町のマンホール蓋のデザインになっています。#さわやかウォーキング 鰍沢口駅コース pic.twitter.com/yEkm1cKodP— ゆでだんご (@yudedango) 2019年11月4日
富士川町の民俗資料館「太鼓堂資料館」は少し地味なスポットではありますが、街並みの中にある洋館として外観の美しさを感じさせる建築物です。
もとは明治9年に開校した「米学校」として使われた建物で、当時の山梨県令の藤村紫郎が奨励した西洋風建物は「藤村式建築様式」と呼ばれる洋風校舎です。
当時の場所とは異なる移築として現在の場所にありますが、当時の見た目を残したバルコニーや二段手すりが見どころ。てっぺんにある六角形の「太鼓堂」がトレードマーク。
[住所] 山梨県南巨摩郡富士川町最勝寺320(地図)
まとめ
以上、山梨県のフォトジェニックな観光スポットでした。