日本海に面した高知県。桂浜など坂本龍馬を由来とした観光地がクローズアップされますが、意外な絶景スポットも多いです。
県西の四万十エリアの沈下橋を筆頭とした自然豊かな景色に加えて、海沿いの展望スポットも雰囲気がとても良いもの。
今回は、インスタ映えするフォトジェニックな高知県の絶景を紹介していきます。
セシモ コイ
目次
A.県央地域の絶景
はりまや橋・桂浜・安居渓谷のある県央地域(高知市・本山・大豊・土佐・大川・南国・香美・香南・伊野・仁淀川・日高・佐川・越知)の絶景スポットを紹介。
01.五台山公園展望台(高知市)
高知市の定番夜景スポットといえばココ。標高139メートルの展望台から市街地を360度見渡せて、駐車場も完備されていて車でアクセスしやすい立地です。
日中に営業している展望台2階のカフェから見る昼の景色も人気。高知市で人気のカフェをいくつも手掛ける現代企業社が運営するカフェで、料理やケーキなども充実。
展望台の屋上はそこそこ広いだけでなく、スリルのある突き出した展望場所から見るパノラマと風が心地よいものです。
地元の方にも人気のスポットとなっており、特にカップルによる夜景デートスポットとしても定評のある場所。旅の一日の終わりにもオススメできる名所です。
[住所] 高知県高知市吸江210-1(地図)
02.桑の川 鳥居杉(南国市)
高知市より北部の山間部にて、穴内川ダムの西に位置する「桑の川」エリア。その奥地へと向かう林道に「地主神社」という小さくひっそりとした神社があります。
林道の木々が天を覆う緑豊かで日陰の場所にて、鳥居をくぐって階段の先に本殿があるだけのシンプルな造り。その階段途中にある「鳥居杉」が珍しいもの。
2本の杉から生える枝がちょうど同じ高さで伸びたことから、枝がくっついて融合したもの。その姿は鳥居のように本殿の階段上にあることから「鳥居杉」と呼ばれます。
[住所] 高知県南国市桑ノ川 地主神社(地図)
03.三宝山スカイレスト(香南市)
のいち動物公園から龍河洞スカイラインを駆け上った先にある、絶壁のお城。
もともと三宝山スカイレストとして営業していたものの、2003年に閉店したため現在は立ち入り禁止となっており手前の道路ゲートで封鎖されています。
無料通行できる龍河洞スカイラインの途中から見上げることができ、通行量の少ない道路の広い路肩に車を止めて眺めることができて静かで落ち着けます。
お城の中でも宮殿系ではなく防衛目的の砦の形をしており、老朽化したような風格に崖の荒々しさがマッチしています。
かなりマイナーなスポットで旅行向きの場所とは言えず、県西へ行くときの通行途中に撮影するくらいの感覚で立ち寄るのが良いです。
[住所] 高知県香南市野市町大谷(地図)
04.手結港可動橋(香南市)
香南市の手結(てい)地区にある手結港では、船舶を通過させるために道路の橋が上に持ちあがる「手結港可動橋(ていこうかどうきょう)」が独特の景観を見せます。
橋の片側が跳ね上がる跳開式の可動橋は、日本でも珍しいもの。船が通るときに約6分かけてゆっくり開閉し、鉄道と似たタイプの踏切があり車が通行しないよう遮断機と警報音が作動。
港自体も必見で、石垣のように整えられた風情あるもの。江戸時代初期に河口の岩盤を人手によって掘削して石積みした、日本最古の掘り込み港湾といわれます。
橋の脇に見学者用の駐車場があり、高い位置から見やすいよう階段の展望台がすぐそばにあります。
[住所] 高知県香南市夜須町手結(地図)
05.中津渓谷(仁淀川町)
高知県の中でも、渓谷の美しさが随一の仁淀川町。特に透明感のある青緑色の川は「仁淀ブルー」と呼ばれており、中でも散策にピッタリなのが「中津渓谷」です。
歩道がしっかり整備されて歩きやすくて、川沿いのルートで仁淀ブルーを堪能できます。途中にある七福神の石像や、ゴールの「雨竜の滝」など見どころがあります。
紅葉時期にはもみじが色づく紅葉の名所にもなっており、人気がありつつ混雑せずゆったりのんびりできるのでイチオシです。
駐車場近くには宿泊温泉施設「ゆの森」があり、外来でも利用できるレストランであまご料理を筆頭にシェフ特製のランチを楽しめる点も魅力のひとつです。
[住所] 高知県吾川郡仁淀川町名野川(地図)
06.瓶ヶ森林道 UFOライン(いの町)
瓶ヶ森林道、UFOライン pic.twitter.com/s2m2AoGpbL
— たけさこ💩日本一周完🥦 (@take_obi1011) 2019年10月21日
天空へと続くドライブコースとして名高い「瓶ヶ森(かめがもり)林道」の町道「UFOライン」。石鎚山を背景にして全長27kmも延びるドライブルートです。
標高1,300~1,700メートルの尾根沿いを縫い、林道と言いながら遮るものがない開放的な道路から山の斜面の緑が広がります。登山のような絶景を車で楽しめるのが魅力。
春のツツジ、夏の緑、秋の紅葉を楽しめて、冬(11月末~4月上旬)は閉鎖。駐車場がいくつか用意されており、ドライブの休憩に立ち寄って絶景をゆったり見ることができます。
[住所] 高知県吾川郡いの町寺川(地図)
B.県東地域の絶景
野良時計・廃校水族館・室戸岬のある県東地域(安芸・室戸・東洋・奈半利・田野・安田・北川・馬路・芸西)の絶景スポットを紹介。
07.赤野自転車道休憩所(安芸市)
自転車専用のサイクリングロードが整備されている県西エリア。自転車道の途中には休憩所が用意されており、その中でも絶景を楽しめる「赤野休憩所」はオススメのスポット。
ベンチのある休憩所の小屋は洋風の屋根になっていて、異国情緒ただよう外観。海を背景にして夕日が当たる夕方が特に綺麗です。
この休憩所から見る「琴が浜」も見事な絶景。余計な建物が無く、弓なりに遠くまでのびる砂浜に海がキラキラと輝く光景に感動します。
筆者的には鉄道撮影スポットとしてイチオシの場所。土佐くろしお鉄道の直線線路を走る列車と海を撮影でき、壮大さを感じさせるお立ち台です。
国道55号沿いのため、車でもアクセスしやすいのが魅力。駐車場も用意されており、安芸や室戸まで行く途中のトイレ休憩などで立ち寄るのをオススメします。
[住所] 高知県安芸市赤野甲(地図)
08.伊尾木洞(安芸市)
伊尾木洞【384】
洞窟を抜けると別世界でした。緑の壁とその上に並び立つ木々。洞窟を抜けた直後に上を見ると本当に見ごたえあります。ただ全体的に足元が悪く、沢渡するところもあるので雨降った後は避けた方が無難かも。靴選びは重要です。 pic.twitter.com/6tQ7TIGVwf— パラボラ (@JoHjaxw9MqwY6Rj) 2021年1月2日
市街地の中という立地でありながら、神秘的な自然の洞窟と滝がある「伊尾木洞(いおきどう)」。「洞窟の先の異世界」と言われるスポットです。
かつて周辺が海だった頃に、波の浸食によって出来た天然の海食洞。高さ5メートル、幅3メートルほどの天然トンネルが50メートルほど続き、洞の壁には貝の化石が見られます。
洞窟を抜けると足を浸すくらいの水が流れ出る渓谷があり、シダ植物で覆われた渓谷の先には「伊尾木洞の滝」があります。
海沿いを走る国道55号沿いに駐車場があり、徒歩すぐの場所で来訪しやすいスポット。アクセスしやすい散策路ではありますが、安全な靴で歩くようにとのこと。
[住所] 高知県安芸市伊尾木117(地図)
09.唐浜休憩所(安田町)
県東の海沿いを通るメイン道路の国道55号。道路沿いにはサイクリングロードの休憩所も兼ねた駐車場がいくつか整備されており「唐浜休憩所」もそのひとつ。
松の木がサイクリングロードを覆う区間で、駐車場から砂浜へ出ることができます。砂浜から東方面は奈半利から室戸へと向かう室戸半島の海岸が曲線を描きます。
[住所] 高知県安芸郡安田町唐浜(地図)
C.県西地域の絶景
四万十川・足摺岬・四国カルストのある県西地域(須崎・中土佐・檮原・津野・四万十・宿毛・土佐清水・黒潮・大月・三原)の絶景スポットを紹介。
10.岩間沈下橋(四万十市)
増水時に流木などが引っ掛からないよう、欄干が無くて川に沈むように設計された沈下橋(ちんかばし)。特に高知県の四万十エリアには沈下橋が沢山あります。
代表的な沈下橋のひとつが「岩間沈下橋」で、遠景から幅広いカーブを描く四万十川とともに見る壮大さが魅力です。
もともと車や徒歩で通行できたのですが、2017年11月に一部が陥没。撤去工事が行われて、現在は通行止めになっています。
[住所] 高知県四万十市西土佐岩間(地図)
11.龍宮神社(土佐清水市)
高知県土佐清水市、足摺半島の南にある絶景の神社が『龍宮神社』
駐車場から長い林道を抜けると一気に晴れやかな世界が広がる。
岩山の先っちょに鳥居があって、そこから眺める岩壁と太平洋はすごく迫力があった。苦労して岩山の頂上まで歩きたどり着いた神社から眺める海はとっても気持ちよかった pic.twitter.com/fP32LdXHIO
— まつじ (@matsujun5213) 2020年9月6日
太平洋から日本南岸に流れてくる暖流「黒潮」が日本に初めて接岸する場所は、足摺岬から少し西に位置する「臼碆(うすばえ)」という岬。その岬にある神社が「龍宮神社」です。
駐車場から亜熱帯性の木々が茂る森を数分ほど進むと、視界が開けて花崗岩の断崖がそびえる太平洋の海に「龍宮神社」の鳥居がある絶景が広がります。
緑が所々に生えた岩肌には石段が作られており、その先にある鳥居と小さな祠(ほこら)は漁師の安全と豊漁を祈願する場所です。
[住所] 高知県土佐清水市松尾(地図)
12.唐人駄場遺跡(土佐清水市)
高知県にある唐人駄場遺跡(とうじんだば)。
縄文時代の石器などが見つかっており、大きな岩がたくさんに並ぶ場所。ストーンサークルとも呼ばれ、未だその謎に包まれた唐人岩の歴史を紐解く機会には恵まれていない。 pic.twitter.com/7r2Dti0tJ6
— 灰のリージュ (@lige3939) 2020年10月12日
森の中に巨石群が密集している不思議な雰囲気を持つ「唐人駄場遺跡」は、縄文から弥生時代にかけての石器などが数多く出土した場所。
古代人が祭祀(さいし)を行ったと伝わる場所ながら、天然の景勝地なのか人の手によって作られたものか不明という謎を残すスポットです。
広場「唐人駄場公園(唐人駄場園地)」はキャンプ場として整備されており、広場から山の中腹に並ぶ巨石群の姿を見ることができます。
岩へ登るためのルートも用意されており、平らで広い「千畳敷岩(せんじょうしきいわ)」から太平洋を一望すると天気のいい日は九州も見える景色とのこと。
[住所] 高知県土佐清水市松尾(地図)
13.入野海岸(黒潮町)
土佐入野駅から徒歩で行ける「入野海岸」は海水浴場にもなっており、車でも道の駅「ビオスおおがた」が浮鞭駅付近に整備。一帯が「宮川公園」として整備された大規模公園です。
この海岸では年に1回ほど期間限定で「砂浜美術館」と銘打って「Tシャツアート」の展示が砂浜上で行われ、来訪客でにぎわうイベントとなっています。
[住所] 高知県幡多郡黒潮町入野6930(地図)
まとめ
以上、高知県のフォトジェニックな観光スポットでした。